Redmine 7.0.0 リリース
2026年6月30日(中央ヨーロッパ時間)、Redmine 7.0.0 がリリースされました。本リリースは、2025年9月21日にリリースされた Redmine 6.1.0 以来の feature release であり、多数の新機能が追加されています。改善・修正の総数は122件です。
この記事はリリース記事Redmine 7.0.0 is now availableを要約したものです。
Redmineとは:
Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。オンプレミスのサーバなど自前の環境に自由にインストールできるほか、クラウドサービスも利用できます。
Redmine 7.0.0 リリース
Redmine 7.0.0 がリリースされました。ダウンロードページから入手できます。 このリリースでは 122 件の機能改善・修正が行われました。 主な機能として「Redmineイベント発生時のWebhooks通知」、Rails 8 への移行、RTL(右から左へ書く言語)サポートの改善、ヘッダーおよびナビゲーションの刷新、そしてバージョン 6.0 および 6.1 から始まり継続して取り組まれているUIのモダン化が含まれています。
また、今回のリリースは、2006 年の Redmine の最初のリリースから 20 周年を迎える節目でもあります。20 年が経った今でも、時間と労力を投資し続けてくれているコントリビューター、ユーザー、そして企業によるコミュニティのおかげで、プロジェクトは活発にメンテナンスされ、改善され続けています。最初のコミットから今日に至るまで、この歩みに参加してくださったすべての人に感謝いたします!
Redmine 7.0.0で追加・改善された主な機能をご紹介します。
1. 重要な新機能
- RedmineにWebhooks機能が追加されました(#29664)。Redmineでイベントが発生したときに外部サービスへ通知を送ることができます。この機能はデフォルトでは無効になっており、設定画面の「連携」タブから有効にする必要があります。
2. Rails、Ruby、およびプラットフォームのアップグレード
- Rails 8 への移行: Redmine が Rails 8 に移行されました (#43205)。
- Ruby 4.0 のサポート (#43650): Ruby バージョン4.0.0 〜 4.0.3 にはRuby 自体が原因で、Wiki のレンダリングが大幅に遅くなる問題があります(#43737、Ruby開発元では https://bugs.ruby-lang.org/issues/21856)。これは Ruby 4.0.4 で修正されたため、Redmine 7.0 は Ruby 4.0.4 以降で実行することをお勧めします。
- Propshaft、Commonmarker、Rubyzip、Trilogy、Rouge、pg および sqlite3 の gem など、いくつかの主要な依存ライブラリが更新されました。
- Raphael.js への依存関係が削除され、ネイティブの SVG API が採用されました (#43845)。
- ChartJs がアップグレードされ、ES モジュールに移行されました (#44018)。
html-pipelinegem が削除されました。HTML のフィルタリングには Loofah が使用されるようになり、Textile の処理は CommonMark で使用されているのと同じアプローチに統一されました (#42737, #43643)。テキストフォーマットに関連する既存のコードの一部はスクラバーに移動されました (#43745)。- 互換性維持のために 6.0 から一時的に残されていた非推奨の
icon-*クラスがコアCSSから完全に削除され、legacy-icons-compat.cssに移動しました。これにより Tabler SVG アイコンへの移行が完了しました (#43206)。legacy-icons-compat.cssは、テーマやプラグインの開発者が標準的なインポート構文を使用して引き続きインポートできます。
3. UI / UX の改善
- ヘッダーデザインの刷新: 視覚的な圧迫感を軽減した新しいナビゲーションバーが採用されました (#43937)。トップメニューにあるユーザー関連のリンクがユーザーメニューの中にまとめられました (#31353)。
- RTL サポートの全面刷新: コアCSS全般において物理プロパティが論理プロパティに置き換えられ、
rtl.cssは削除されました。また、ガントチャートやその他のビューにおいてRTLレイアウトに対応しました (#43506, #43515, #43700, #43678, #43822)。 - Open Color による色の標準化: コアのスタイリングフレームワークに Open Color が採用され CSS で使用する色が統一化・標準化されました (#43256)。
- 全般的なビジュアルのクリーンアップ: フィールドの枠線の簡素化、セクション区切り文字の周囲の余白の統一、ページのパディングの増加、ボックス型 UI 要素の改善、サイドバーとページネーションのスタイリングの統一などを行いました (#44111, #43836, #43824, #43575)。
- ファイルタイプ別アイコンの導入: 添付ファイル一覧において、クリップのアイコンの代わりにファイルタイプ別のアイコンが表示されるようになり、より多くの MIME タイプに対応しました (#43797, #43805)。
- ロードマップ画面において、現在選択されているバージョンがハイライト表示されるようになりました (#39882)。
4. ワークフローとユーザビリティの向上
- チケットの担当者のドロップダウンリストの改善: チケットの担当者を選択するドロップダウンリストにおいて、ユーザー/グループの並び順が設定可能になりました。「グループごとのユーザー」表示オプションが追加されました。(#43996, #44015, #4507)。
- チケットの担当者が自分に変更されたとき、自動的にそのチケットのウォッチャーに追加する設定が可能になりました (#2716)。
- 個人設定のメール通知オプションに、ウォッチしているオブジェクトのみ通知するオプションが追加されました (#37978)。
- グループに複数のユーザーを一括して追加/削除できるようになりました (#43640)。
- デフォルトの期日を作成日から起算して「N日後」に設定できるようになりました (#31518)。このオプションは日付形式のカスタムフィールドにも拡張されています (#44129)。
- 新規チケット作成時にデフォルトでプライベートチケットにする設定が追加されました (#9432)。
- チケットおよび時間管理のクエリにおいて、時間のフィルターで時間形式(「0:45」形式)の入力がサポートされました (#43948, #43968)。
- プロジェクトのメンバー一覧をCSV形式でエクスポートが可能になりました (#37480)。
- プロジェクト内のすべての Wiki ページを ZIP アーカイブとしてエクスポートできるようになりました (#43978)。
5. テキストの書式設定とプレビュー
- スプレッドシートの表を、Wiki のテキストエリアに CommonMark/Textile の表として直接貼り付けることができるようになりました (#43950)。また、CommonMark の編集において Tab / Shift+Tab によるインデントがサポートされました (#44061)。
- Microsoft Office および LibreOffice Writer のファイルを直接プレビューできるようになりました (#8959)。また、PDFファイルをダウンロードすることなくインラインで表示されるようになりました (#22483)。
- AVIF形式 (#43943) および SVG形式 (#44126) の画像がプレビュー表示されるようになりました。
6. API の更新
- Wiki ページの API レスポンスにプロジェクトが含まれるようになりました (#43569)。
- カスタムフィールド API が、表示可能なロールを返すようになり、関連するプロジェクトも含まれるようになりました (#44152, #44153)。
7. パフォーマンスの向上
@ユーザー名の形式でメンションするときユーザーを検索するロジックが改善されました (#43838)。@でメンションするときユーザーを自動補完する機能において、最初に表示される候補の数が制限されるようになりました (#44190)。自動補完のレスポンスがキャッシュされるようになりました (#44194)。これらによりメンションの自動補完のパフォーマンスが向上しました。- ワークフローのステータス遷移の保存において、多くのステータスやロールを持つインスタンスでのワークフロー編集が大幅に高速化されました (#43957)。
8. セキュリティの向上
すべての改善点や修正点の詳細については、Changelog_7_0 を参照してください。
Redmine のバージョンステータスおよびリリースポリシーの更新:
- Redmine 5.1 は公式にサポート終了(EOL)となり、セキュリティパッチやメンテナンスパッチは提供されなくなります。
- Redmine 6.0 系列は、レガシー安定版に移行します。重要なセキュリティパッチは提供されます。
- Redmine 6.1 および 7.0 系列が現在の安定版となります。
- Redmine 7.1.0 が次のメジャーリリースとなる予定です。
このリリースを可能にしてくれたすべてのコントリビューター、特に前田 剛(Go MAEDA)氏とそのチーム、重要な貢献をしてくれた Jens Krämer 氏と Holger Just 氏、そしてこの大きな節目となるリリースのために時間と労力を惜しまなかったすべての人に深く感謝いたします!
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