はじめてのRedmine使いこなし術(8):チケット作成のコツ【完了条件を明記する】
Redmine初心者の方向けのシリーズ記事「はじめてのRedmine使いこなし術」では、知っていると便利で簡単なテクニックを紹介します。第8回は放置チケットを減らすために完了条件を明記する、チケット作成のコツについてです。
チケットを作成するときには「終了しやすさ」を意識して題名や説明を入力しましょう。完了条件が不明確なチケットはなかなか終了することができず、放置される原因になりがちです。タスクがどういう状態になれば完了となるのか(チケットを終了するのか)を明記することにより、効率よくタスクをこなすことができます。
完了条件が不明確なチケット例
お客様よりソフトウェアのバグを報告され、バグを修正するために社内Redmineに作成したチケットの例です。
このチケットはどうなったら終了となるのでしょうか。
- 修正パッチを開発したら完了?
- 修正パッチを開発したことをお客様に報告したら完了?
- 修正パッチがソフトウェアに反映されてリリースしたら完了?
完了条件を明記したチケット例
「説明」に書く
「説明」にどうなったらチケットを終了するか条件を明記するとゴールがはっきりします。
専用のカスタムフィールドを作る
「説明」に書き忘れるのを防いだり、初めてRedmineを使う方にも書いてもらえるように、完了条件を書く専用のカスタムフィールドを作成するのも方法の一つかもしれません。
完了条件を書くのが難しい場合は?
もし完了条件を書くのが難しいチケットであれば、完了条件を書ける単位までタスクを細かく分けて、親子チケットを活用するのがよいでしょう。完了条件が不明確なチケットは作らないように心がけましょう。
バックナンバー
- はじめてのRedmine使いこなし術(7):サマリー画面でステータスごとのチケット数を表示する虫眼鏡アイコン
- はじめてのRedmine使いこなし術(6):カスタムフィールドを使ってチケットのフィールドに入力できる文字・文字数を制限する
- はじめてのRedmine使いこなし術(5):「担当者」と「期日」を入力してリマインダメールの送信対象にする
- はじめてのRedmine使いこなし術(4):チケットの注記(コメント)へのリンク
- はじめてのRedmine使いこなし術(3):ロードマップ画面にWikiの内容を表示する
- はじめてのRedmine使いこなし術(2):Wikiページへのリンク記法
- はじめてのRedmine使いこなし術(1):ユーザーごとの更新履歴を確認する方法
さらに使いこなすためのワンポイントチェック
Redmineをより便利に、効率よく使いこなすためのチェックポイントを紹介。こちらもあわせてご覧ください。 Redmineワンポイントチェック最終回・全11回総集編