【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!メール通知のデフォルト設定が「ウォッチ中または自分が担当しているもの」に変更など(2023年12月コミット分)
Redmine公式サイトでコミット済みの未リリースの新機能を毎月紹介します。より便利になるRedmineの機能を一足先にチェックしましょう。
今月は2023年12月にコミットされたチケットの中から2つ紹介します。
Redmineとは:
Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。オンプレミスのサーバなど自前の環境に自由にインストールできるほか、 クラウドサービス も利用できます。Redmineについて詳しくは Redmine.JP (Redmine日本語情報サイト)をご覧ください。
メール通知のデフォルト設定が「ウォッチ中または自分が担当しているもの」に変更
ユーザーを新規作成するときの「メール通知」のデフォルト設定が、「ウォッチ中または自分が関係しているもの」から「ウォッチ中または自分が担当しているもの」へ変更されます。
「メール通知」のデフォルト設定が「ウォッチ中または自分が担当しているもの」に変更
現在のデフォルト設定「ウォッチ中または自分が関係しているもの」の場合、以下のときにメール通知が届きます。
- 自分がウォッチしているチケットが更新された
- 自分が作成したチケットが更新された
- 自分が担当するチケットが更新された
- チケットの更新により自分が担当者に設定された
「ウォッチ中または自分が担当しているもの」に設定すると、以下のときにメール通知が届きます。
- 自分がウォッチしているチケットが更新された
- 自分が担当するチケットが更新された
- チケットの更新により自分が担当者に設定された
つまり「自分が作成したチケットが更新された」ときのメール通知が届かなくなります。しかし、Redmine 5.1.0 で「自分が作成したチケット」をオートウォッチする機能が追加されました。この機能を使うと「自分が作成したチケット」を自動的にウォッチできるようになります。デフォルト設定では、このオートウォッチ機能が有効になっています。 そのため、次期バージョンでもデフォルト設定で「自分が作成したチケットが更新された」ときにメール通知が届くという挙動は変わりません。
現在のバージョンでもこの設定の組み合わせを利用できますが、「ウォッチ中または自分が担当しているもの」に設定するためには、システム管理者がユーザーを新規作成するときに手動で設定変更するか、ユーザー自身が手動で設定変更する必要があります。次期バージョンではその作業が不要になるため、利便性が向上します。
- 利用できる予定のバージョン:Redmine 6.0.0
- 公式サイトのチケット:Feature #39500: Change the default notification option for users to "Only for things I watch or I am assigned to"
「親チケット」フィルタの「含む」演算子が複数のチケット番号の入力をサポート
チケット一覧画面などで「親チケット」フィルタを使って絞り込む際、「含む」演算子を使用する場合にチケット番号を入力しますが、その入力フォームで複数個のチケット番号を受け付けるようになります。現在は先頭の1個しか受け付けず、2つ目以降は無視されます。
例えば、以下のような親子孫チケットがあるとします。
親子孫チケットの例
現在の「親チケット」フィルタの「含む」演算子では、親チケットの番号を2つ、例えば25と30を入力して適用をクリックすると、エラーにはなりませんが、先頭の25のみ受け付け、25の子孫チケットのみ表示されます。
Redmine 5.1では#25を親チケットに含む子孫チケットのみ表示される
次期バージョンでは、入力されたすべてのチケット番号を受け付けます。この例で言うと、25と30の両方の子孫チケットが表示されます。
次期バージョンでは#25と#30を親チケットに含む子孫チケットが表示される
- 利用できる予定のバージョン:Redmine 6.0.0
- 公式サイトのチケット:Feature #39805: Extend "contains" operator in "Parent task" filter to support multiple issue IDs
Redmineの新機能を先行して利用できる「RedMica」
Redmine互換のオープンソースソフトウェアRedMica (ファーエンドテクノロジー版Redmine)では、Redmineの次期バージョンの新機能を先行して利用できます。
RedMicaが今すぐ使えるサービス「My Redmine」
「My Redmine」は、RedMicaの開発者ファーエンドテクノロジーが提供するクラウドサービスです。無料でお試しできます。
バックナンバー(過去1年分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!メール通知の新しい選択肢「ブックマークしているプロジェクトのすべての通知」(2023年11月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!チケットの各ステータスに説明を追加など(2023年8月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!チケットの履歴を検索できる「現在/過去の値」「過去の値」「一度もない」フィルタ演算子(2023年5月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!チケットのテキストをOR検索できる「いずれかを含む」フィルタ演算子など(2023年4月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!関連するチケットの番号を複数指定した絞り込みなど(2023年3月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!オートウォッチ「自分が作成したチケット」の追加(2023年2月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!「プロジェクトの公開/非公開」権限の追加など(2023年1月コミット分)