【2026年1月版】Redmine新機能&新着記事まとめ
2026年1月にRedmine.JPで新しく公開した記事、Redmine公式サイトでコミットされた新機能をまとめて紹介します。
Redmineとは:
Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。オンプレミスのサーバなど自前の環境に自由にインストールできるほか、 クラウドサービス も利用できます。Redmineについて詳しくは Redmine.JP (Redmine日本語情報サイト)をご覧ください。
2026年1月に公開したRedmine.JPの記事
Redmine.JPで以下の記事を公開しました。
- Redmine 20th Anniversary 2006-2026
Redmineリリース20周年を記念して、2006年から2026年までの軌跡をふりかえる特設ページです。 - Redmine 6.1.1, 6.0.8, 5.1.11 リリース
2026年1月5日、Redmine 6.1.1、6.0.8、5.1.11 がリリースされました。セキュリティに関する修正が含まれます。
用語解説
- 添付ファイル
Redmineでは、チケットやWikiなどにファイルを添付できます。
FAQ
- Redmineのクローズされたチケットに作業時間が記録されるのを防ぐ
クローズしたチケットに作業時間が記録されるのを防ぐ方法です。 - Redmineのメンションで自動補完の候補に表示される/表示されないユーザーの条件
メンションで自動補完の候補に表示される/表示されないユーザーの条件です。 - Redmineでチケット等に画像を埋め込む方法
チケットなどの入力欄に画像を埋め込んで表示する方法を解説。クリップボードからの貼り付け(Ctrl+V)やドラッグ&ドロップなど、画像を埋め込むための機能と手順を紹介します。 - Redmineでチケット・Wiki内の添付ファイルを複数選択して削除する
チケットやWikiの編集画面から、不要なファイルだけを選んでまとめて削除することができます。 - RedmineのMarkdownアラート表示の見出し文字列を変更したい
Markdownアラート表示の見出し文字列は、言語で切り替えたり任意の文字列を表示することが可能です。 - RedmineのWikiページ内に最近更新されたページの一覧を埋め込みたい
Wikiページでは、最近更新されたページの一覧を表示するマクロが使えます。 - Redmineにログイン失敗回数によるアカウントの自動ロック機能はありますか
Redmineにはログイン失敗によるアカウントの自動ロック機能はありません。不正ログイン対策には二要素認証を推奨します。
Redmine リリース前の新機能を先行チェック!
Redmine公式サイトでコミット済みの未リリースの新機能です。より便利になるRedmineの機能を一足先にチェックしましょう。
今月は2026年1月にコミットされた26件のチケットの中から6個紹介します。
- デフォルトのGravatarアイコンに「Color」を追加
- 最近更新された子プロジェクトのWikiページ一覧をまとめて表示するマクロ
- 自分に担当者が割り当てられたチケットのオートウォッチ
- CSS論理プロパティへの移行とガントチャート対応によるRTL言語対応の抜本的改善
デフォルトのGravatarアイコンに「Color」を追加
Gravatarを利用したユーザーアイコンの表示において、新しいデフォルトのアイコンの選択肢「Color」が追加されます。
これまでのIdenticonsやMonster idsに比べ、1色の塗りつぶしというシンプルさで余計な装飾を省きつつ、色という直感的な情報だけでユーザーを瞬時に識別できます。フラットなデザインにより、チケットの履歴や活動画面が、よりモダンでスッキリとした印象になります。
設定方法:「管理」→「設定」→「表示」タブの「デフォルトのGravatarアイコン」から「Color」を選択する
- 利用できる予定のバージョン:Redmine 7.0.0
- 公式サイトのチケット:Feature #43658: Add "Color" to to the list of default gratavar options
最近更新された子プロジェクトのWikiページ一覧をまとめて表示するマクロ
最近更新されたWikiページの一覧を表示する {{recent_pages}} マクロに新しいオプション include_subprojects=true が追加されます。一つのプロジェクトだけでなく、その配下にあるすべての子プロジェクトの最近更新されたWikiページの一覧を集約して表示します。
これまでは子プロジェクトのWikiが更新されても、親プロジェクト側では気づけませんでした。この機能により、親プロジェクトを見れば親子プロジェクト全体でどのWikiが更新されたか把握できます。また、子プロジェクトが増えるたびに親プロジェクトのマクロを書き換える必要がなくなり、手間を減らせます。
(記述例)親プロジェクトとその配下にあるすべての子プロジェクトで最近更新されたWikiページの一覧を表示
{{recent_pages(include_subprojects=true)}}
子プロジェクト(画像では「次世代アプリ開発」)のWikiを更新する
親プロジェクト(画像では「全社広報ポータル」)のWikiにマクロを記述する
親プロジェクトに子プロジェクトの最近更新されたWikiページが表示される
- 利用できる予定のバージョン:Redmine 6.1.2
- 公式サイトのチケット:Feature #43631: Add "include_subprojects" parameter to recent_pages macro to include pages from subprojects
自分に担当者が割り当てられたチケットのオートウォッチ
チケットの担当者が自分に変更されたとき、自動的にそのチケットのウォッチャーに追加する機能が追加されます。
すでにあるオートウォッチ「自分が作成したチケット」「自分が更新したチケット」は自分がチケットを作成または更新する必要がありますが、今回の新機能はほかのユーザーが自分を担当者に割り当てた場合でもウォッチャーに自動で追加されます。ほかのユーザーが自分を担当者に変更した瞬間に自動でウォッチが始まるので、自分がチケットを開く前に行われた追記や変更も漏らさず通知されるようになります。これにより一度でも担当したことのあるチケットは、その後ほかのユーザーに担当者を回した後でも、そのチケットの進捗を最後まで追いかけられるようになります。
設定方法:「個人設定」→「オートウォッチ」の「Issues assigned to me」をONにする
- 利用できる予定のバージョン:Redmine 7.0.0
- 公式サイトのチケット:Feature #2716: User option to automatically add assignee to watchers
CSS論理プロパティへの移行とガントチャート対応によるRTL言語対応の抜本的改善
RTL言語(アラビア語やペルシア語などの右から左へ記述する言語)に対応するため様々な修正が進められています。今回はRTL言語対応に関するチケットのうち中心となる3個を紹介します。
rtl.css を廃止し、CSS論理プロパティを用いて application.css に統合する
これまでLTR言語用のデザイン application.css をRTL言語の時だけ別のファイル rtl.css で上書きして修正するという力技を使っていました。その結果、メインのデザインが更新されても、RTL言語用の別ファイルが更新されず、表示崩れが頻発していました。
別ファイルだった rtl.css を完全に廃止し、メインの application.css の中で「左・右」という固定的な指定を「開始側・終了側」という論理的な指定に書き換えました。これにより、一つのファイルでLTRとRTLを自動的に判断してデザインが適用されるようになります。
これまでは新機能が追加されるたびにRTL環境で表示が崩れがちでしたが、今後は最初からRTL対応が反映されやすくなります。また、開発者がRTL用に別のコードを書く必要がなくなりました。これにより、UIの改善や新機能の開発が、より安定した品質で、より早くRTL環境のユーザーにも届くようになります。
- 利用できる予定のバージョン:Redmine 7.0.0
- 公式サイトのチケット:Feature #43515: Improve RTL layouts by removing rtl.css and integrating its overrides into application.css using CSS logical properties
コアCSS全般の物理プロパティを論理プロパティに置き換え
Redmineのデザインを定義するCSSファイルには、歴史的な経緯から margin-left や left といった物理的な指定が数多く残っていました。物理的な指定だと、RTL言語の環境でも「左側」が基準になってしまい、手動で一つずつ「右側」へ上書きする修正が必要でした。修正漏れが発生しやすく、RTL言語の環境でのレイアウト崩れの原因になっていました。
margin-left を margin-inline-start に、left を inset-inline-start に置き換えるなど、言語の読み方向に依存しない「論理的」な記述へ統一されます。また、「左・右」という概念をコードから排除し、システムが自動で方向を判断する仕組みに変えたため、今後のアップデートで新しいUIが追加された際も、RTL言語の環境で表示が崩れるリスクが大幅に減少します。
- 利用できる予定のバージョン:Redmine 7.0.0
- 公式サイトのチケット:Feature #43700: Improve RTL layout support by replacing physical CSS properties with logical ones in core CSS files
RTL言語の環境でも実用的なレベルでガントチャートが利用可能に
これまではRTL言語の環境だとチケットの題名の階層が崩れたり、チャートの端(翌月分など)が表示されなかったりして使い物になりませんでした。Redmine 7.0以降はこれらが解消され、データが正しく表示されるようになります。
RTL言語のユーザーが、これまで表示崩れのせいで諦めていたガントチャートをようやく使えるようになります。
- 利用できる予定のバージョン:Redmine 7.0.0
- 公式サイトのチケット:Feature #43678: Improve Gantt chart behavior in RTL environments
Redmineの新機能を先行して利用できる「RedMica」
Redmine互換のオープンソースソフトウェアRedMica (ファーエンドテクノロジー版Redmine)では、Redmineの次期バージョンの新機能を先行して利用できます。
RedMicaが今すぐ使えるサービス「My Redmine」
「My Redmine」は、RedMicaの開発者ファーエンドテクノロジーが提供するクラウドサービスです。無料でお試しできます。
バックナンバー(過去1年分)
- 【2025年12月版】Redmine新機能&新着記事まとめ
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!CommonMark Markdown アラートボックスの日本語化など(2025年11月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!チケット編集画面の区切り線の簡素化(2025年10月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!箇条書きや番号付きリストを入力中、改行時にリストの次の記号を自動補完など(2025年9月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!開発者向けにSVGアイコンを確認できるページ追加(2025年8月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!チケット履歴のUI改善(2025年7月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!OAuth2に対応など(2025年6月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!リアクション機能(いいねボタン)など(2025年5月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!関連するチケットと子チケットの一覧に表示する項目のカスタマイズなど(2025年4月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!カスタムフィールドの新しい形式「Progress bar」(2025年3月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!Mercurial 5.1 以降と連係する改善に関するコミットを紹介(2025年2月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!パフォーマンスの改善に関するコミットを紹介(2025年1月コミット分)

