【2026年1月版】Redmine新機能&新着記事まとめ

 •  分類: , ,  •  石原佑季子

2026年1月にRedmine.JPで新しく公開した記事、Redmine公式サイトでコミットされた新機能をまとめて紹介します。


Redmineとは:
Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。オンプレミスのサーバなど自前の環境に自由にインストールできるほか、 クラウドサービス も利用できます。Redmineについて詳しくは Redmine.JP (Redmine日本語情報サイト)をご覧ください。

2026年1月に公開したRedmine.JPの記事

Redmine.JPで以下の記事を公開しました。

用語解説

  • 添付ファイル
    Redmineでは、チケットやWikiなどにファイルを添付できます。

FAQ

Redmine リリース前の新機能を先行チェック!

Redmine公式サイトでコミット済みの未リリースの新機能です。より便利になるRedmineの機能を一足先にチェックしましょう。

今月は2026年1月にコミットされた26件のチケットの中から6個紹介します。

デフォルトのGravatarアイコンに「Color」を追加

Gravatarを利用したユーザーアイコンの表示において、新しいデフォルトのアイコンの選択肢「Color」が追加されます。

これまでのIdenticonsやMonster idsに比べ、1色の塗りつぶしというシンプルさで余計な装飾を省きつつ、色という直感的な情報だけでユーザーを瞬時に識別できます。フラットなデザインにより、チケットの履歴や活動画面が、よりモダンでスッキリとした印象になります。

設定方法:「管理」→「設定」→「表示」タブの「デフォルトのGravatarアイコン」から「Color」を選択する

最近更新された子プロジェクトのWikiページ一覧をまとめて表示するマクロ

最近更新されたWikiページの一覧を表示する {{recent_pages}} マクロに新しいオプション include_subprojects=true が追加されます。一つのプロジェクトだけでなく、その配下にあるすべての子プロジェクトの最近更新されたWikiページの一覧を集約して表示します。

これまでは子プロジェクトのWikiが更新されても、親プロジェクト側では気づけませんでした。この機能により、親プロジェクトを見れば親子プロジェクト全体でどのWikiが更新されたか把握できます。また、子プロジェクトが増えるたびに親プロジェクトのマクロを書き換える必要がなくなり、手間を減らせます。

(記述例)親プロジェクトとその配下にあるすべての子プロジェクトで最近更新されたWikiページの一覧を表示

{{recent_pages(include_subprojects=true)}}
  1. 子プロジェクト(画像では「次世代アプリ開発」)のWikiを更新する

  2. 親プロジェクト(画像では「全社広報ポータル」)のWikiにマクロを記述する

  3. 親プロジェクトに子プロジェクトの最近更新されたWikiページが表示される

自分に担当者が割り当てられたチケットのオートウォッチ

チケットの担当者が自分に変更されたとき、自動的にそのチケットのウォッチャーに追加する機能が追加されます。

すでにあるオートウォッチ「自分が作成したチケット」「自分が更新したチケット」は自分がチケットを作成または更新する必要がありますが、今回の新機能はほかのユーザーが自分を担当者に割り当てた場合でもウォッチャーに自動で追加されます。ほかのユーザーが自分を担当者に変更した瞬間に自動でウォッチが始まるので、自分がチケットを開く前に行われた追記や変更も漏らさず通知されるようになります。これにより一度でも担当したことのあるチケットは、その後ほかのユーザーに担当者を回した後でも、そのチケットの進捗を最後まで追いかけられるようになります。

設定方法:「個人設定」→「オートウォッチ」の「Issues assigned to me」をONにする

CSS論理プロパティへの移行とガントチャート対応によるRTL言語対応の抜本的改善

RTL言語(アラビア語やペルシア語などの右から左へ記述する言語)に対応するため様々な修正が進められています。今回はRTL言語対応に関するチケットのうち中心となる3個を紹介します。

rtl.css を廃止し、CSS論理プロパティを用いて application.css に統合する

これまでLTR言語用のデザイン application.css をRTL言語の時だけ別のファイル rtl.css で上書きして修正するという力技を使っていました。その結果、メインのデザインが更新されても、RTL言語用の別ファイルが更新されず、表示崩れが頻発していました。

別ファイルだった rtl.css を完全に廃止し、メインの application.css の中で「左・右」という固定的な指定を「開始側・終了側」という論理的な指定に書き換えました。これにより、一つのファイルでLTRとRTLを自動的に判断してデザインが適用されるようになります。

これまでは新機能が追加されるたびにRTL環境で表示が崩れがちでしたが、今後は最初からRTL対応が反映されやすくなります。また、開発者がRTL用に別のコードを書く必要がなくなりました。これにより、UIの改善や新機能の開発が、より安定した品質で、より早くRTL環境のユーザーにも届くようになります。

コアCSS全般の物理プロパティを論理プロパティに置き換え

Redmineのデザインを定義するCSSファイルには、歴史的な経緯から margin-leftleft といった物理的な指定が数多く残っていました。物理的な指定だと、RTL言語の環境でも「左側」が基準になってしまい、手動で一つずつ「右側」へ上書きする修正が必要でした。修正漏れが発生しやすく、RTL言語の環境でのレイアウト崩れの原因になっていました。

margin-leftmargin-inline-start に、leftinset-inline-start に置き換えるなど、言語の読み方向に依存しない「論理的」な記述へ統一されます。また、「左・右」という概念をコードから排除し、システムが自動で方向を判断する仕組みに変えたため、今後のアップデートで新しいUIが追加された際も、RTL言語の環境で表示が崩れるリスクが大幅に減少します。

RTL言語の環境でも実用的なレベルでガントチャートが利用可能に

これまではRTL言語の環境だとチケットの題名の階層が崩れたり、チャートの端(翌月分など)が表示されなかったりして使い物になりませんでした。Redmine 7.0以降はこれらが解消され、データが正しく表示されるようになります。

RTL言語のユーザーが、これまで表示崩れのせいで諦めていたガントチャートをようやく使えるようになります。

Redmineの新機能を先行して利用できる「RedMica」

Redmine互換のオープンソースソフトウェアRedMica (ファーエンドテクノロジー版Redmine)では、Redmineの次期バージョンの新機能を先行して利用できます。

RedMicaが今すぐ使えるサービス「My Redmine」

「My Redmine」は、RedMicaの開発者ファーエンドテクノロジーが提供するクラウドサービスです。無料でお試しできます。

バックナンバー(過去1年分)

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作成: 2026-02-18 17:00  •  分類: , ,