【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!CommonMark Markdown アラートボックスの日本語化など(2025年11月コミット分)

 •  分類: , ,  •  石原佑季子

Redmine公式サイトでコミット済みの未リリースの新機能を毎月紹介します。より便利になるRedmineの機能を一足先にチェックしましょう。

今月は2025年11月にコミットされた36件のチケットの中から12個紹介します。


Redmineとは:
Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。オンプレミスのサーバなど自前の環境に自由にインストールできるほか、 クラウドサービス も利用できます。Redmineについて詳しくは Redmine.JP (Redmine日本語情報サイト)をご覧ください。

CommonMark Markdown アラートボックスの日本語化

CommonMark MarkdownのアラートボックスのNote、Tip、Important、Caution、Warningの文字が日本語化されました。

CommonMark Markdown アラートボックス Warning(警告)と Caution(注意)の色のISO準拠

CommonMark Markdownのアラートボックスの「Warning」(警告)と「Caution」(注意)の色を国際的な安全標識の標準(ISO 3864やANSI Z535など)に合わせて変更されます。

現在「Warning」は黄色、「Caution」は赤色が使用されていて、「Caution」の方がリスクレベルが高く見えます。より高いリスクの「Warning」にはオレンジ色、より低いリスクの「Caution」には黄色を使用するように変更することにより、色の階層がリスクレベルと一致し、視覚的に理解しやすくなります。

RTL言語の表示改善

RTL言語(アラビア語やペルシア語などの右から左へ記述する言語)を選択したとき、正しく表示されていない箇所が改善されたチケットが10個あります。RTL言語のユーザーが拡大することが期待されます。


改善の一例

RTLレイアウトのチケット表示でラベル/値の順序が誤っている

RTLレイアウトのチケット属性(ラベルと値)において、順序が誤って表示される問題を、CSSの修正によってLTRとRTLの両レイアウトで対応できるようになります。

RTL/LTRスタイリングサポート向上のためHTML要素にテキスト方向を宣言する

現在の言語の方向(RTLまたはLTR)に応じてHTML要素にdir属性(例:<html dir="rtl"> )を設定する機能が追加されました。これにより、方向を意識したCSSの記述が容易になります。

MarkdownのアラートがRTLのテキスト方向を尊重しない

Markdownで表示されるアラートの垂直バーが、RTL言語の場合に左側ではなく右側に表示されるよう修正されました。

チケット表示のアバターがRTLレイアウトで不適切な位置に配置される

Redmine 6.1.0以降、RTLレイアウトのチケット表示でアバターが右端ではなく中央寄りに誤って配置される問題が修正されました。

リアクションボタンがRTLレイアウトで不適切な位置に配置される

RTLレイアウトでリアクションボタンの位置が不適切になる問題を、CSSの修正( margin-leftmargin-inline-start に置換など)により、LTR/RTL両方で正しく配置されるように修正されました。

ログインフォームの「パスワードを忘れた場合」リンクがRTLレイアウトで不適切な位置に配置される

「パスワードを忘れた場合」リンクがRTLレイアウトで「パスワード」ラベルの前に表示されてしまう問題を修正し、ラベルの後に表示されるようになりました。

コードブロックのコピーボタンがRTLレイアウトで不適切な位置に配置される

コードブロックのコピーボタンが、RTLレイアウトにおいても常に右上隅に表示されてしまう問題を修正し、テキストの方向に応じて適切に配置されるようになります。

プロジェクトの概要ページでRTLレイアウトの配置がずれる

プロジェクトの「概要」ページにおけるボックスやボックスヘッダーアイコンのRTLレイアウトの配置のずれを修正されました。

一部のRTLページでレガシーアイコンが新しいSVGアイコンと並行して表示される

RTLレイアウト使用時、意図せず古いビットマップアイコンが新しいSVGアイコンと重複して表示される問題が修正されました。

リポジトリブラウザがRTLレイアウトでディレクトリ階層のインデントを適用しない

RTLレイアウトでディレクトリ階層が表示される際、インデントが適用されない問題が修正されました。修正には、インデントに padding-left ではなく padding-inline-start を使用します。

Redmineの新機能を先行して利用できる「RedMica」

Redmine互換のオープンソースソフトウェアRedMica (ファーエンドテクノロジー版Redmine)では、Redmineの次期バージョンの新機能を先行して利用できます。

RedMicaが今すぐ使えるサービス「My Redmine」

「My Redmine」は、RedMicaの開発者ファーエンドテクノロジーが提供するクラウドサービスです。無料でお試しできます。

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作成: 2025-12-12 15:00  •  分類: , ,