【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!チケットの履歴を検索できる「現在/過去の値」「過去の値」「一度もない」フィルタ演算子(2023年5月コミット分)
Redmine公式サイトでコミット済みの未リリースの新機能を毎月紹介します。より便利になるRedmineの機能を一足先にチェックしましょう。
今月は2023年5月にコミットされたチケットの中から1つ紹介します。
Redmineとは:
Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。オンプレミスのサーバなど自前の環境に自由にインストールできるほか、 クラウドサービス も利用できます。Redmineについて詳しくは Redmine.JP (Redmine日本語情報サイト)をご覧ください。
チケットの履歴を検索できる「現在/過去の値」「過去の値」「一度もない」フィルタ演算子
チケット一覧画面などでフィルタを追加して絞り込むときに利用するフィルタ演算子に「現在/過去の値」「過去の値」「一度もない」が追加されます。既存のフィルタ演算子「等しい」「等しくない」は現在の値を検索するものですが、「現在/過去の値」「過去の値」「一度もない」はチケットの履歴の値を検索できます。
- 現在/過去の値:現在の値または過去の値が一致するもの
- 過去の値:過去にその値から別の値に変更されたことがあるもの
- 一度もない:現在においても過去においてもその値だったことがないもの
フィルタ演算子に「現在/過去の値」「過去の値」「一度もない」の3つが追加される
活用例
「担当者」フィルタで「一度もない」フィルタ演算子を選択すると、現在担当者ではなく、過去も担当したことがないチケットを抽出できます。
自分が担当者に一度もなったことがない未完了のチケット
「ステータス」フィルタで「過去の値」フィルタ演算子、「終了」を選択すると、ステータスが過去に「終了」から別のステータスに変更されたことがあるチケットを抽出できます。例えば、過去に「終了」にされたことがあるが「進行中」に戻されたチケットを探すことができます。
ステータスが過去に終了になったことがあるチケット
なお、「過去の値」フィルタ演算子が抽出するのは、過去に一度でも変更されたことがあるものです。「過去の値」が「終了」というのは、「過去に終了かつ現在は終了ではない」という意味ではなく、「過去に終了から別のステータスに変更されたことがある」という意味ですので、(終了から何度か変更された結果)現在ステータスが終了のチケットも含まれます。
- 利用できる予定のバージョン:Redmine 5.1.0
- 公式サイトのチケット:Feature #38527: New issues filter operators "has been", "has never been", and "changed from"
Redmineの新機能を先行して利用できる「RedMica」
Redmine互換のオープンソースソフトウェアRedMica (ファーエンドテクノロジー版Redmine)では、Redmineの次期バージョンの新機能を先行して利用できます。
RedMicaが今すぐ使えるサービス「My Redmine」
「My Redmine」は、RedMicaの開発者ファーエンドテクノロジーが提供するクラウドサービスです。無料でお試しできます。
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