【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!テキスト形式のフィルタで複数キーワードのAND検索に対応など(2021年10月コミット分)
Redmine公式サイトでコミット済みの未リリースの新機能を毎月紹介します。より便利になるRedmineの機能を一足先にチェックしましょう。
今月は2021年10月にコミットされたチケットの中から2つ紹介します。
CommonMark Markdownの試験的なサポート
テキスト書式はTextileとMarkdownがありますが、Markdownのエンジンについてこれまでの RedCarpet に加えて CommonMark が試験的にサポートされます。
CommonMarkを使用するとHTMLタグを記述できるようになります。例えば、Textileでしかできなかった表のセル内での改行、画像サイズ指定などがMarkdownでもできるようになります。
設定方法
- 「管理」→「全般」タブを開く
- 「テキスト書式」から「CommonMark Markdown (GitHub Flavored) - experimental」を選択する
- 「保存」をクリック
- 利用できる予定のバージョン:Redmine 5.0.0
- 公式サイトのチケット:Feature #32424: CommonMark Markdown Text Formatting
テキスト形式のフィルタで複数キーワードのAND検索に対応
テキスト形式のフィルタ(題名、説明、コメントなど)で複数キーワードを指定したAND検索ができるようになります。「foo bar」のようにスペースで区切ることで複数キーワードとして扱われます。
例えば、チケットのフィルタで「説明」「含む」「foo bar」と指定すると、「説明」欄に「foo」と「bar」の両方のキーワードを含むチケットが抽出されます。
もしスペースを含む文字列を複数キーワードではなく単一のキーワードとして扱ってほしい場合は「"foo bar"」のようにダブルクォーテーションで囲みます。
- 利用できる予定のバージョン:Redmine 5.0.0
- 公式サイトのチケット:Feature #35764: Multiple search terms in the "contains" operator of text filters
Redmineの新機能を先行して利用できる「RedMica」
本記事で紹介した機能は、次期バージョンRedmine 5.0に加え、2021年11月リリースのRedMica 2.0で利用できます。RedMica (ファーエンドテクノロジー版Redmine)は、Redmineの次期バージョンの新機能を先行して利用できるオープンソースソフトウェアです。
RedMicaが今すぐ使えるサービス「My Redmine」
「My Redmine」は、RedMicaの開発者ファーエンドテクノロジーが提供するクラウドサービスです。無料お試しできます。
※本記事公開時点でMy Redmine 無料お試しで提供中のバージョンはRedMica 1.3です。RedMica 2.0の提供開始は2021年12月以降です。
バックナンバー(過去1年分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!デフォルトのカスタムクエリ(2021年8月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!グループごとに二要素認証の必須化など(2021年7月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!チケットのフィルタに「ファイルの説明」追加(2021年6月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!Wikiのウォッチャーの管理など(2021年5月コミット分)
- 【毎月更新】Redmine リリース前の新機能を先行チェック!チケットのフィルタに「コメント」追加など(2021年4月コミット分)
- 【毎月更新】リリース前の新機能を先行チェック!活動画面でユーザーを絞り込んで表示など(2021年2月コミット分)
- 【毎月更新】リリース前の新機能を先行チェック!ファイル形式カスタムフィールドにドラッグ&ドロップで添付など(2021年1月コミット分)
- 【毎月更新】リリース前の新機能を先行チェック!ユーザー・プロジェクト削除時に確認ページ表示など(2020年12月コミット分)
- 【毎月更新】リリース前の新機能を先行チェック!「プライベート」バッジを「未完了」「完了」バッジと並べて表示など(2020年11月コミット分)
- 【毎月更新】リリース前の新機能を先行チェック!「プロジェクトの削除」権限追加など(2020年9月コミット分)