小技(0.9): チケットのステータスで進捗率を更新する
Redmineでチケットのステータスに連動して進捗率を更新する (Redmine.JP)
Redmine 0.9から、チケットのステータスを更新すると進捗率も同時に更新されるよう設定することができるようになります。
これまで、「新規」「担当」「終了」などのチケットのステータスと10%単位の値を選択する進捗率は独立した項目でした。そのため、進捗率を入力する運用を行っていた場合、ステータスを「終了」にしてさらに進捗率も100%にするという操作が必要で、やや面倒でした。
0.9から新たに追加されるチケットのステータスによる進捗の算出を使用すると、チケットのステータスと進捗率を関連づけることができます。これにより、ステータスを変更すれば同時に進捗率もあらかじめ定義済みの値に更新されるようになり、進捗率の更新漏れがなくなります。ただし、この機能を使用すると、進捗率の手入力はできなくなります。
進捗率は、基準を明確にしておかなければ担当者の主観が影響し、担当者ごとに数字のばらつきが発生しがちです。例えば、Aさんが報告する進捗率80%よりBさんが報告する進捗率40%のほうが実は作業が進んでいるといったことが起こってしまいます。チケットのステータスに進捗率を固定的に割り当てることは、進捗率の入力忘れを防ぐことができるということに加え、進捗率の値の基準を統一することもできます。
設定方法
1. 進捗の算出方法の変更
Redmineの「管理」→「設定」→「チケットトラッキング」で、「進捗の算出方法」を「チケットのステータスを使用する」に変更します。この設定変更を行うと、各ステータスに対して進捗率を設定することができるようになります。また、進捗率の手入力が行えなくなります。
2. 各ステータスに進捗率を設定
「管理」→「チケットのステータス」で、各ステータスの名称をクリックして編集画面を開き進捗率を設定します。
3. 既存チケットの進捗率の更新(任意)
「管理」→「チケットのステータス」画面で「進捗の更新」をクリックすると、既存チケットの進捗率が現時点のステータスに応じた値に更新されます。