Redmine 0.9 新機能紹介(7): チケット一覧画面の改善
Redmine 0.9(2010年1月8日現在 未リリース)では、チケット一覧画面に対して次の改善が行われます。
- 表示項目の動的な選択
- 複数のカラムのソート(カスタムフィールドを含む)
- チケットのグルーピング
- カスタムクエリの条件を、クエリの編集を行わずに変更
表示項目の動的な選択
チケット一覧画面で表示する項目をユーザーが自由に変更できるようになります。
通常はチケット番号、トラッカー、ステータス、優先度、題名、担当者、更新日が表示されていますが、各ユーザーは自由に表示する項目を変更できます。
表示項目の変更
表示する項目を変更するには、「チケット」画面で「オプション」をクリックします。
追加の入力項目が展開します。「項目」欄でチケット一覧に表示したい項目を選択することができます。カスタムフィールドも選択可能です。
表示項目の変更の保存
表示項目の変更は一時的なもので、 他の画面に移動すると元に戻ってしまいます。「保存」リンクをクリックすると、設定内容をカスタムクエリとして保存することができます。こうしておくと、以後は「チケット」画面の右サイドバーに表示される保存済みのカスタムクエリをクリックするだけで表示項目が変更された状態のチケット一覧画面を呼び出すことができます。
デフォルトで表示する項目の変更
ユーザーが変更する前のデフォルトの表示項目は、Redmine 0.8と同様、「管理」→「設定」→「チケットトラッキング」で管理者が設定することができます。この設定はRemdineのシステム全体、つまり全プロジェクトに対して適用されます。
複数のカラムのソート(カスタムフィールドを含む)
これまでチケット一覧のソートは、一覧表のヘッダ部の項目名をクリックすることにより行っていました。この方法では複数のソートキーによる並び替えは行えません。Redmine 0.9では、カスタムクエリを作成することにより、三つまでのソートキーを使用することができます。
使用方法
チケット一覧画面で「フィルタ」「オプション」の下の「保存」をクリックすると、現在のフィルタやオプションで指定した検索条件でカスタムクエリを作成するための画面に遷移します。
画面内の「ソート条件」で、ソートキーとする項目および並び順(昇順・降順)を指定し、カスタムクエリを保存してください。
以後カスタムクエリを使用すると、指定した条件でソートされたチケット一覧を参照することができます。
チケットのグルーピング表示
チケットを指定した項目でわかりやすくまとめて表示することができるようになります。
カスタムクエリの条件を、クエリの編集を行わずに変更
Redmine 0.8では、カスタムクエリを使って表示しているチケット一覧の検索条件を変更しようとすると、「編集」リンクをクリックしてカスタムクエリそのものを変更する必要がありました。
Redmine 0.9からは、カスタムクエリを使って一覧を表示している場合もその場でフィルタやオプションを変更する検索条件設定用の画面項目が表示されるようになり、いちいちカスタムクエリを編集し直す必要がなくなります。
Redmine 0.8: カスタムクエリ表示中は「フィルタ」が表示されない
Redmine 0.9: カスタムクエリ表示中も「フィルタ」や「オプション」が変更可能