Redmine 0.9の変更点
現在リリースに向けてテスト・修正が行われているRedmine 0.9について、Redmineオフィシャルサイトに改善点の要約が掲載されています。以下に日本語訳を掲載します。
オフィシャルサイトの情報:
http://www.redmine.org/news/31
無制限のプロジェクト階層
これまでのバージョンのRedmineは、プロジェクトの階層は2階層に制限されていました(親プロジェクトと子プロジェクト)。Redmine 0.9ではこの制限はなくなりました。
内部的には、プロジェクトの階層化は、深い階層でのパフォーマンス劣化を防ぐためにnested_setに依存しています。
詳細: Redmine 0.9 新機能紹介(1): 無制限のプロジェクト階層
バージョンの継承
プロジェクトで作成したバージョンを他のプロジェクトからも利用できるようになりました。
バージョンは次の単位で共有できます:
- サブプロジェクト単位
- プロジェクト階層単位 (直系の先祖・子孫プロジェクト間)
- プロジェクトツリー単位 (最上位の親プロジェクトとすべての子孫プロジェクト)
- すべてのプロジェクト
詳細: Redmine 0.9 新機能紹介(2): バージョンの継承
ユーザーのグループ化
ユーザーのグループを定義し、グループ単位でプロジェクトに追加することができます。プロジェクトにおけるロールもグループ単位で指定できます。
詳細: Redmine 0.9 新機能紹介(3): ユーザーグループ
ユーザーの権限
ユーザーは、プロジェクトにおいて複数のロールに所属することができます。異なる権限を結合するのが容易になります。
詳細: Redmine 0.9 新機能紹介(4): ユーザーは複数のロールに所属可能
管理者で無いユーザーによるプロジェクト作成
管理者でないユーザーがプロジェクト・サブプロジェクトを作成することができます。
以下の二つの権限が追加されています:
- create project: 特定のユーザーに付与して、最上位の親プロジェクトを作成させることができます。
- create subprojects: プロジェクトメンバー(例:プロジェクトマネージャー)に付与して、自分が所属するプロジェクトのサブプロジェクトを作成させることができます。
詳細: Redmine 0.9 新機能紹介(5): 管理者で無いユーザーによるプロジェクト作成
プロジェクトのコピー
管理者権限をもったユーザーはプロジェクトの全てのデータ(メンバー、チケット、バージョン…)をコピーして新たなプロジェクトを作成することができます。
詳細: Redmine 0.9 新機能紹介(6): プロジェクトのコピー
チケット一覧の改善点
- 表示項目の動的な選択
- 複数のカラムのソート(カスタムフィールドを含む)
- チケットのグループ化
- カスタムクエリの条件を、クエリの編集を行わずに変更
詳細: Redmine 0.9 新機能紹介(7): チケット一覧画面の改善