小技(0.9): バージョンのロックと終了
Redmine 0.9から、バージョンに対して「ステータス」という項目が追加されます。ステータスを設定すると、特定のバージョンを「ロードマップ」画面や「新しいチケット」などで表示されないようにすることができます。
0.8までは、プロジェクトに登録されているバージョンが増えるにしたがって「新しいチケット」画面の「対象バージョン」の一覧がふくれあがり操作性が悪化します。また、ロードマップ画面においても、完了していないチケットを含むバージョンを非表示する方法がありません。そのため、中途半端に未完了のチケットが残ったバージョンが表示され邪魔になってしまうことがあります。
0.9から追加されたバージョンの項目「ステータス」を使うとバージョンの表示を制御することができます。ステータスは「進行中」「ロック中」「終了」の三つの値を選択可能で、デフォルトは「進行中」です。
ステータス | 対象バージョンの一覧 | ロードマップ画面 | ガントチャート |
---|---|---|---|
進行中 | 表示される | 表示される | 表示される |
ロック中 | 非表示 | 表示される | 表示される |
終了 | 非表示 | 非表示 | 表示される |
ステータスが「進行中」のバージョンはRedmine 0.8までバージョンと同様、対象バージョンにもロードマップ画面にも表示されます。
「ロック中」のバージョンは、ロードマップ画面には表示されますが、対象バージョンの一覧には表示されなくなります。もう新たにチケットを追加することはないがロードマップ画面でチケットの消化状況を把握したいバージョンをこのステータスにすると便利です。
「終了」に設定したバージョンは、対象バージョンの一覧には表示されず、ロードマップ画面でも「完了したバージョンを表示」をONにしなければ表示されません。すべてのチケットが完了し今後チケットを登録することもないバージョンや、何らかの事情で未完了のチケットが残っているものの、ロードマップ画面から消したいバージョンをこのステータスにするとよいでしょう。