Redmine 2.1新機能紹介: トラッカー/ロール/ステータスごとにチケットの項目を必須・読み取り専用に設定可能
Redmine 2.1より、担当者や期日などの標準フィールドやカスタムフィールドを、トラッカー/ロール/ステータスごとに必須に設定したり読み取り専用に設定できるようになりました。組織におけるRedmineの運用にあわせて特定の項目の入力を強制したり、逆に特定の項目の変更を禁止したりできます。
例えば、次のような運用が実現できます。
- 「新規」「却下」以外のチケットは担当者の入力を必須とし、作業中のチケットの担当者の設定忘れを防止する。
- チケットの開始日・期日を管理者ロール以外のユーザーは読み取り専用として、担当者が勝手に変更できないようにする。
- チケットの優先度を管理者ロール以外のユーザーは読み取り専用として、担当者が勝手に変更できないようにする。
設定方法
管理者権限を持つユーザーで「管理」→「ワークフロー」画面を開き、「フィールドに対する権限」タブを開いてください。ロールとトラッカーの組み合わせを選択して「編集」ボタンをクリックすると、チケットのステータスごとに各項目の必須・読み取り専用が設定できます。
フィールドに対する権限を設定しても、システム管理者に対して設定が適用されていないように見えることがあります。
これは、システム管理者であるユーザーは全ロールの「フィールドに対する権限」を継承するためです。つまり、所属しているロールとは無関係に、全ロールの中でもっとも緩い制約が適用されます。例えば、あるフィールドがそのユーザーが所属するロールでは「必須」に設定されていても、「必須」に設定されていないロールが一つでもあれば、システム管理者に対しては必須入力になりません。
参考: Defect #11887: Issue permission doesn’t apply to Administrators
関連情報
- Feature #703: Configurable required fields per tracker/status/role (redmine.org)
- Feature #1360: Permission for adding an issue to a version. (redmine.org)
- Feature #3521: Permissions for roles to change fields per tracker/status (redmine.org)
- Redmine 2.1新機能紹介: チケットの標準フィールドの無効化 (Redmine.JP Blog)