Redmine 1.4新機能紹介: 一つのプロジェクトで複数のリポジトリに対応
Redmine 1.4より、一つのプロジェクトで複数のリポジトリを参照できるようになりました。
これまでは一つのプロジェクトには一つのリポジトリしか設定できませんでした。ソースコードとドキュメントを別リポジトリで管理したり、一つのシステムを構成する複数のアプリケーションをそれぞれのリポジトリで管理したりするためには、サブプロジェクトを利用するしかありませんでした。
複数リポジトリ対応により導入された機能
リポジトリブラウザでの切り替え表示
複数のリポジトリを「リポジトリ」画面で切り替えて表示させることができます。
チケットやWikiから複数のリポジトリを参照
チケットやWikiから特定のリポジトリのリビジョンへのリンクを作成できるよう、書式が拡張されました。
従来から使われている r756
, commit:c6f4d0fd
という書式はメインリポジトリへのリンクとなります。複数のリポジトリが設定されているプロジェクトで特定のリポジトリを指定してリンクを行うには、 リポジトリ識別子|r756
, リポジトリ識別子|commit:c6f4d0fd
のように記述します。
複数のリポジトリの設定方法
プロジェクトの「設定」画面の「リポジトリ」タブを開き、画面左下の「新しいリポジトリ」をクリックしてください。リポジトリの設定画面が開きます。
新たなリポジトリを参照するための設定を入力してください。
複数リポジトリに対応したことにより以下の設定項目が追加されています。
項目 | 説明 |
---|---|
メインリポジトリ | 「リポジトリ」画面で最初に表示されます。また、チケットやWikiからリポジトリにリンクする際に識別子を省略するとメインリポジトリへのリンクとなります。 プロジェクトで設定されているリポジトリのうち一つだけをメインリポジトリとすることができます。デフォルトでは最初に設定したリポジトリがメインリポジトリとなります。 |
識別子 | 「リポジトリ」画面の右サイドバーの一覧に表示されます。また、チケットやWikiからリポジトリを指定してリンクを行う際に使用します。 メインリポジトリ以外は識別子が必須です。 |
関連情報
- Feature #779: Multiple SCM per project (redmine.org)