RedMica 2.1 新機能ガイド
Redmine互換のオープンソースソフトウェア「RedMica」の新バージョン2.1の主な新機能9個を紹介します。
RedMicaとは
RedMicaはRedmine互換のオープンソースソフトウェアで、Redmineのソースコードをもとにファーエンドテクノロジー株式会社がリリースしています。ファーエンドテクノロジーが提供するクラウドサービス「My Redmine」でも使われています。
最大の特長は、Redmineより短い間隔で定期的にリリースされることにより、Redmine次期バージョンの新機能を先行して利用できることです。Redmine次期バージョン5.1で利用できるようになる予定の新機能の一部がRedMica 2.1では既に利用できます。
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新機能
- 管理→プロジェクト画面でのフィルタ
- システム管理者のみに対する二要素認証必須設定
- チケットの特定履歴の添付ファイルの一括ダウンロード
- カスタムフィールドのプレースホルダ表示
- メンション機能
- 自分が更新したチケットのオートウォッチ
- デフォルトのプロジェクトクエリ
- Textileでのコメントのサポート
- CommonMark Markdownでのタスクリスト
管理→プロジェクト画面でのフィルタ
「管理」→「プロジェクト」画面にフィルタが実装されました。これまではステータスと名称での絞り込みのみでしたが、説明や作成日などの条件で絞り込みができるようになり管理対象のプロジェクトをすばやく選ぶことができます。
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システム管理者のみに対する二要素認証必須設定
システム管理者のみに対する二要素認証の必須設定ができるようになりました。システム管理者は強大な権限を持っているため、乗っ取られると非常に危険です。重要な環境に対して二要素認証を必須にすることで、乗っ取りを防ぐのに有効です。
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チケットの特定履歴の添付ファイルの一括ダウンロード
以前のバージョンからチケットに添付されている全部のファイルの一括ダウンロードはできましたが、チケットの特定の履歴の添付ファイルの一括ダウンロードができるようになりました。
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カスタムフィールドのプレースホルダ表示
カスタムフィールドのプレースホルダ表示ができるようになりました。カスタムフィールドの入力欄に薄い色で説明の内容が表示されるようになり、何を入力すべきか分かりやすく利用者に伝えることができます。
これまではカスタムフィールドのラベルにカーソルを合わせるとカスタムフィールドの説明に入力したテキストが表示されていましたが、プレースホルダを表示することで分かりやすくなりました。
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メンション機能
チケットやWikiの作成・更新時に @ログインID
と記述すると、担当者やウォッチャーだけではなくメンションしたユーザーに対してもメール通知が行われるようになりました。より必要な人に必要な通知を細かく届けることができるようになりました。
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自分が更新したチケットのオートウォッチ
チケットにコメントを書くと自動的に自分がウォッチャーに追加されるオートウォッチ機能が追加されました。自分が更新したチケットは次々と自動的にウォッチャーに追加されるので、自分が1回でも更新したチケットに関してはそれ以降は通知が届くようになり、自分が関わったチケットについての進捗状況を追跡しやすくなります。
「個人設定」でオートウォッチの「自分が更新したチケット」チェックをONにすると有効になります。
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【関連記事】 Redmineで自分が更新したチケットを自動でウォッチしたい(チケットのオートウォッチ)
デフォルトのプロジェクトクエリ
チケット一覧画面と同じようにプロジェクト一覧画面でデフォルトのクエリが設定できるようになりました。システム管理者が利用者の方に見てほしいプロジェクト一覧の条件がある場合に役立ちます。
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デフォルトのクエリは個人設定と管理画面で設定できます。自分が表示したい一覧画面の設定、システム管理者がみんなに見てほしい一覧画面の設定ができます。
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Textileでのコメントのサポート
Textileでコメントが記載できるようになりました。Wikiなどにテキストとして残しておきたいけど表示したくない時に、コメントの記号で囲むと編集画面のみで表示されます。なお、Markdownでは以前からこの記法が使えます。
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CommonMark Markdownでのタスクリスト
CommonMark Markdownでタスクリストを表示できるようになりました。[]
で項目を並べるとチェックリストのように表示できます。 [x]
を入力するとチェックが入った表示となります。例えばチケットの説明に細かい仕事をタスクリスト形式で書いておいて、そのチケットの作業を進めていく中で説明のチェックリストにx
を入れて完了させるという使い方ができます。
残念ながらTextileでは使えませんが、今までのRedcarpetベースのMarkdownを使っている方はCommonMarkに切り替えると使えるようになります。
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