今日使える明日のRedmine「RedMica 2.0.0」リリース
2021年11月5日(日本時間)、RedMica 2.0.0 がリリースされました。
Release v2.0.0 · redmica/redmica (GitHub)
RedMicaはファーエンドテクノロジー株式会社がクラウドサービス「My Redmine」のサービス提供用に開発しているRedmine互換のオープンソースソフトウェアで、6ヶ月ごとに定期的にリリースされ、Redmineの次期バージョンの新機能の一部を先行して利用できることが特長です。
RedMica 2.0.0では、RedMica 1.3に対して57個の機能追加・修正が行われています。Redmineの現行バージョンである4.2の全機能に加え、Redmine次期バージョン5.0の一部機能を先行して利用できます。
新機能ハイライト
RedMica 2.0の新機能の一部を紹介します。機能追加・修正のすべての一覧は CHANGELOG で確認できます。
Feature redmine-31920: 特定のグループに対する二要素認証の必須設定
二要素認証を特定のグループに対してのみ必須の設定ができるようになりました。これまでは全ユーザーに対して一斉に必須に設定することはできましたが、二要素認証必須のユーザーとそうでないユーザーを混在させることはできませんでした。
Feature redmine-35764: テキスト形式のフィルタで複数キーワードのAND検索に対応
題名、説明、コメントなど、テキスト形式のフィルタで複数キーワードを指定したAND検索ができるようになりました。例えばチケットのフィルタで「説明」「等しい」「foo bar」と指定すると、「説明」欄に「foo」と「bar」の両方のキーワードを含むチケットが抽出されます。
「foo bar」のようにスペースで区切ることで複数キーワードとして扱われます。もしスペースを含む文字列を複数キーワードではなく単一のキーワードとして扱って欲しい場合は「"foo bar"」のようにダブルクォーテーションで囲んでください。
Feature redmine-7360: デフォルトカスタムクエリ
チケットの一覧画面で、特定のカスタムクエリをデフォルトで適用できるようになりました。デフォルトのカスタムクエリはプロジェクトレベルのほか、Redmine全体または個人単位でも設定できます。
Default Custom Query プラグイン相当の機能で、実際にプラグインのコードを元に実装されています。
Feature redmine-29914: Rails 6.1 への移行
開発に使われているフレームワークがRuby on Rails 5.2から6.1にアップデートされました。
Feature redmine-32424: CommonMark Markdownの試験的なサポート
Markdownエンジンとして、これまでの RedCarpet に加えて CommonMark が試験的にサポートされました。 CommonMark を使用している場合はHTMLタグを使用できるようになります。
RedMicaとは
RedMicaは、Redmine互換のオープンソースソフトウェアです。Redmineの開発リポジトリ内の最新ソースコードを元に6ヶ月ごとにリリースを行います。オリジナルのRedmineより短い間隔でリリースが行われるため、Redmineの次期バージョンの新機能が先行して利用できるのが最大の特徴です。
ファーエンドテクノロジー株式会社がRedmineのクラウドサービス「My Redmine」のサービス提供用に開発し、オープンソースソフトウェアとして公開しています。
RedMicaについて詳しくは以下のページをご覧ください。
RedMica (ファーエンドテクノロジー版Redmine) - ファーエンドテクノロジー株式会社
関連情報
- Release v2.0.0 · redmica/redmica (GitHub)
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