configuration.yml によるRedmineの設定
本記事は内容が古くなっています。configration.ymlの設定項目についての最新の情報は http://redmine.jp/config/configuration_yml/ をご覧ください。
Redmine 1.2から新たな設定ファイル config/configuration.yml が導入されました。この設定ファイルでは、従来 config/email.yml に記述していたメール関係の設定のほかに、いくつかのオプションが記述できます。
従来の config/email.yml による設定はRedmine 1.2では非推奨です。メール関係の設定も config/configuration.yml で行ってください。
メールサーバの設定
Redmineがメールを送信するための設定です。従来は config/email.yml に記述していたものです。
環境によって設定が異なりますのでいくつか例をあげておきます。
localhostのSMTPサーバを使用する場合
production: email_delivery: delivery_method: :smtp smtp_settings: address: localhost port: 25 domain: redmine.example.com
login認証を行なっているSMTPサーバ(mail.example.com)を使用する場合
production: email_delivery: delivery_method: :smtp smtp_settings: address: mail.example.com port: 25 authentication: :login domain: redmine.example.com user_name: myaccount password: password
メール関係の設定項目
設定項目 | 説明 |
---|---|
delivery_method | Redmineからメールを送信する方法です。SMTPサーバを使う場合は :smtp 、sendmailコマンドを使用する場合には :sendmail です。 |
port | SMTPサーバのポート番号を指定してください。 |
authentication | SMTPサーバの認証方式を指定してください。 :plain , :login , :cram_md5 のいずれかです。SMTPサーバが認証を必要としない場合はこの項目は不要です。 |
domain | Redmineが動作しているサーバのFQDNを入力してくだしさい。 |
user_name | 認証の際に使用するユーザ名を指定してください。認証を必要としない場合はこの項目は不要です。 |
password | 認証の際に使用するパスワードを指定してください。認証を必要としない場合はこの項目は不要です。 |
アップロードされたファイルの保存場所の指定
Redmineにアップロードされたファイルの保存先をデフォルトのディレクトリ(Redmineのインストールディレクトリ直下の files ディレクトリ)から変更することができます。絶対パスで指定してください。
例
ファイルの保存場所を/var/files/redmineにする
attachments_storage_path: /var/files/redmine
オートログインcookieの設定
Redmineへの自動ログインが有効な場合に作成されるcookieについて、以下の項目の設定ができます。
- cookieの名前
- cookieのパス
- セキュアフラグの有無
デフォルト設定は以下の通りです。
設定項目 | 意味 | デフォルト値 |
---|---|---|
autologin_cookie_name | 名前 | autologin |
autologin_cookie_path | パス | / |
autologin_cookie_secure | セキュアフラグ | false |
例
cookieの名前を「redmine_autologin」にし、パスを/redmine/、セキュアフラグ有効にしたい場合
autologin_cookie_name: redmine_autologin autologin_cookie_path: /redmine/ autologin_cookie_secure: true
SCMコマンド(実行ファイル)の設定
svnコマンド、gitコマンドなど、バージョン管理ツールの実行ファイルのパスを明示的に指定できます。デフォルトと異なる場合にインストールされている場合や、パスが通っていない場合などに設定します。
デフォルトでは次の値が使われます。
設定項目 | 対応するツール | デフォルト値 |
---|---|---|
scm_subversion_command | subversion | svn |
scm_mercurial_command | mercurial | hg |
scm_git_command | git | git |
scm_cvs_command | cvs | cvs |
scm_bazaar_command | bazaar | bzr |
scm_darcs_command | darcs | darcs |
例
mercurialの位置を指定
scm_mercurial_command: D:\Program Files\TortoiseHg\hg.exe
データベースの暗号化
データベースに格納されたバージョン管理システムとLDAPのパスワードを暗号化することができます。暗号化には256bitAESが用いられます。デフォルトでは平文でパスワードが格納されています。
database_cipher_key: ************には任意の暗号化鍵を入力してください。
暗号化前
mysql> select account_password from auth_sources; +------------------+ | account_password | +------------------+ | ldappasswd | +------------------+ 1 row in set (0.00 sec)
暗号化後
mysql> select account_password from auth_sources; +----------------------------------------------------------------+ | account_password | +----------------------------------------------------------------+ | aes-256-cbc:BgYzwok2En2Wp9pDp78yCg==--n+6K/4G8HTqnaCcSIObVfA== | +----------------------------------------------------------------+ 1 row in set (0.00 sec)