CentOS 5.7にRMagickをインストール
本手順はRuby 1.8.7で確認しました。Ruby 1.9では確認していません。
Redmineでガントチャートを画像として保存をしたり、WikiをPDFとしてエクスポートする際に添付されている画像も一緒に含めるためにはRMagickがシステムにインストールされていなければなりません。
本記事ではCentOS 5.7にRMagickをインストールする手順を説明します。
CentOS 5.7はパッケージに含まれるImageMagickのパージョンが古いためRMagickの最新版はインストールできませんのでRMagick 1.15.7をインストールします。
[参考] Redmine 1.3新機能紹介: PDFエクスポート機能の改善
ImageMagickのインストール
ImageMagickとは画像処理のためのライブラリです。RedmineではRMagickを介してImageMagickを使用します。
yum install ImageMagick ImageMagick-devel
msttcorefontsのインストール
RMagickで使用されるフォントのインストールをします。msttcorefontsが正しくインストールされていなければRMagick 1.15.17をインストールすることができません。
msttcorefontsとは
マイクロソフトが配布しているTrueTypeフォントをLinuxにインストールするためのツールです。
msttcorefontsパッケージ作成のためのツールのインストール
yum install rpm-build wget ttmkfdir rpm -ivh http://www.cabextract.org.uk/cabextract-1.4-1.i386.rpm
msttcorefontsパッケージの作成およびインストール
wget http://corefonts.sourceforge.net/msttcorefonts-2.5-1.spec rpmbuild -bb msttcorefonts-2.5-1.spec rpm -ivh /usr/src/redhat/RPMS/noarch/msttcorefonts-2.5-1.noarch.rpm
RMagickからフォントファイルを参照できるようシンボリックリンクを作成
これまでの手順でTrueTypeフォントがインストールされました。しかしRMagickはインストールの際に現在TureTypeフォントがインストールされているディレクトリとは異なるディレクトリを参照します。このままではエラーが発生しますのでシンボリックリンクを作成してこの問題を回避します。
mkdir -p /usr/share/fonts/default/TrueType cd /usr/share/fonts/default/TrueType find /usr/share/fonts/msttcorefonts -exec ln -s {} \;
RMagickのインストール
最新版のRMagickはCentOS 5.7のyumコマンドでインストールされるImageMagickに対応していませんので対応しているバージョンを指定してインストールします。
gem install rmagick -v=1.15.17 --no-rdoc --no-ri
RedmineでRMagickが利用できることを確認
Redmineの管理者ユーザは管理画面でRMagickが有効になったか確認することができます。
左上の「管理」をクリックして管理メニュー一覧から「情報」をクリックすることで確認できます。