Redmine 6.0 新機能紹介

 更新  •  分類:  •  黒谷明大

2024年11月11日にリリースされたRedmine 6.0.0の146件の機能追加・修正の中から新機能35件をピックアップして紹介します。

目次


Redmineとは:
Redmineはオープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。オンプレミスのサーバなど自前の環境に自由にインストールできるほか、 クラウドサービス も利用できます。Redmineについて詳しくは Redmine.JP (Redmine日本語情報サイト)をご覧ください。

Accounts / authentication (アカウント / 認証)

Redmine 6.0 新機能(1): メール通知のデフォルト設定が「ウォッチ中または自分が担当しているもの」に変更

Feature #39500: Change the default notification option for users to "Only for things I watch or I am assigned to"

ユーザーを新規作成するときの「メール通知」のデフォルト設定が、「ウォッチ中または自分が関係しているもの」から「ウォッチ中または自分が担当しているもの」へ変更されました。


「メール通知」のデフォルト設定が「ウォッチ中または自分が担当しているもの」に変更

Redmine 5.1のデフォルト設定「ウォッチ中または自分が関係しているもの」の場合、以下のときにメール通知が届きます。

  • 自分がウォッチしているチケットが更新された
  • 自分が作成したチケットが更新された
  • 自分が担当するチケットが更新された
  • チケットの更新により自分が担当者に設定された

「ウォッチ中または自分が担当しているもの」に設定すると、以下のときにメール通知が届きます。

  • 自分がウォッチしているチケットが更新された
  • 自分が担当するチケットが更新された
  • チケットの更新により自分が担当者に設定された

つまり「自分が作成したチケットが更新された」ときのメール通知が届かなくなります。しかし、Redmine 5.1.0 で「自分が作成したチケット」をオートウォッチする機能が追加されました。この機能を使うと「自分が作成したチケット」を自動的にウォッチできるようになります。デフォルト設定では、このオートウォッチ機能が有効になっています。 そのため、次期バージョンでもデフォルト設定で「自分が作成したチケットが更新された」ときにメール通知が届くという挙動は変わりません。

Redmine 5.1でもこの設定の組み合わせを利用できますが、「ウォッチ中または自分が担当しているもの」に設定するためには、システム管理者がユーザーを新規作成するときに手動で設定変更するか、ユーザー自身が手動で設定変更する必要があります。Redmine 6.0.0ではその作業が不要になるため、利便性が向上しました。

Administration(管理)

Redmine 6.0 新機能(2): ユーザーの一括ロック/アンロック機能

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Feature #40913: Add bulk lock/unlock feature to user list context menu

ユーザー一覧画面のコンテキストメニューから複数ユーザーを一括でロック/アンロックできるようになりました。


簡単に複数ユーザーをロック/アンロックできる

詳細は下記ページをご覧ください。
Redmineのユーザーをロックする/ロックを解除する (Redmine.JP)

Code cleanup/refactoring(コードクリーンナップ / リファクタリング)

Redmine 6.0 新機能(3): 入力フォームがあるページのURLに"utf8=✓"パラメータを追加しないように設定を変更

Feature #40190: Stop appending the utf8 checkmark parameter to form URLs

Ruby on Railsは入力フォームがあるページのURLに"utf8=✓"パラメーターを追加します。このパラメーターは、古いバージョンのInternet ExplorerがUTF-8文字列をLatin1でエンコーディングするのを防ぐために追加されました。


【Redmine 5.1以前】"utf8=✓"パラメーターを追加する

Redmine 5.0でInternet Explorerのサポートを終了(Feature #34978: Add the list of supported browsers to docs and drop support for IE 11)し、このパラメータが不要になったため、Redmine 6.0以降は追加しないように設定が変更されました。


【Redmine 6.0以降】"utf8=✓"パラメーターを追加しない

Redmine 6.0 新機能(4): アセットパイプライン用ライブラリがSprocketsからPropshaftに変更

Feature #39111: Enable Asset Pipeline Integration using Propshaft

アセットパイプライン用ライブラリがSprocketsからPropshaftに変更されました。

その際に、あわせてテーマのインストールディレクトリが変更されました。今まではテーマは public/themes 、プラグインは plugins というように階層が異なりましたが、Redmine 6 以降ではテーマは themes 、プラグインは plugins となり、直感的な階層構造に変更されました。

詳しい解説が以下のブログ記事に書かれていますので、そちらをご覧ください。
Redmine 6系に備えよう! テーマとプラグインを対応させるためのチェックリスト

Custom fields(カスタムフィールド)

Redmine 6.0 新機能(5): カスタムフィールドの数値に3桁区切りのカンマ表示

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Feature #39997: Add an option to render values of Integer- and Float-format custom fields with thousands delimiters

カスタムフィールドの数値に3桁区切りのカンマを表示するオプションが追加されました。形式が「小数」と「整数」のカスタムフィールドが対象です。


3桁区切りのカンマが表示されて分かりやすくなる

詳細は下記ページをご覧ください。
Redmineでカスタムフィールドの数値に3桁区切りのカンマを表示したい (Redmine.JP)

Email notifications(メール通知)

Redmine 6.0 新機能(6): チケットにファイル添付のみでメール通知を送信

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Feature #40569: Add an option to send email notification when an attachment is added

チケットにコメントの追加やステータスの更新なしでもファイルが添付されただけでメール通知が送信されるようになりました。


(例)ファイルの添付だけでチケットを更新した場合のメール通知

以前のバージョンでも「管理」→「設定」→「メール通知」タブ→「メール通知の送信対象とする操作を選択してください。」の設定で「チケットの更新」をONにすれば、チケットにファイルが添付されるとメール通知が送信されます。しかしながら、メール通知を減らすために「チケットの更新」をOFFの状態で「コメントの追加」や「ステータスの更新」などをONにしていると、ファイルが添付されただけではメール通知は送信されませんでした。そのためコメントなしでファイルが添付されると気がつかないことがありました。

新しく追加される「添付ファイルの追加」をONにすれば、コメントなしでファイルが添付されてもメール通知が送信されます。「チケットの更新」をONにして不要な通知を受け取ることなく、添付ファイルの追加に気づくことができるようになりました。


「管理」→「設定」→「メール通知」画面に設定が追加された

Redmine 6.0 新機能(7): Redmineから届く通知メールをプロジェクトごとに振り分けできるように List-Id ヘッダーにプロジェクト識別子を追加

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Patch #13359: Add project identifier to List-Id header in notification emails for better Gmail filtering

Redmineからの通知メールには List-Id というヘッダフィールドが含まれています。メールアプリでこの値を使うことで、Redmineのサーバごとに届いた通知メールを振り分けたり絞り込んだりすることができます。例えば、Gmailでは「メールの自動振り分け設定」機能で List-Id を指定することで通知メールを自動で振り分けることができます。

Redmine 6.0では、 List-Id にプロジェクト識別子が追加されます。Redmine 6.0以降はプロジェクトごとに通知メールを振り分けたり絞り込んだりすることが簡単にできるようになります。同一のRedmineで複数のプロジェクトを運用している場合に便利です。

Feeds(フィード)

Redmine 6.0 新機能(8): Atomフィードに出力されるタイトルの文字数を100文字から300文字に引き上げる

Feature #34025: Raise the maximum length of the title element in the Atom feed from 100 to 300 characters

チケット一覧など画面右下「他の形式にエクスポート」からAtom形式にエクスポートするとき、Atomフィードに出力されるタイトルの文字数は、以前のバージョンでは100文字で切り捨てられていました。この文字数の上限がRedmine 6.0では300文字に引き上げられます。

以下はtitle部分を抜粋した例です。

Redmine 5.1以前はチケットの題名が100文字を超えると切り捨てられて ... が表示されていました。

    <title>バグ #8 (新規): Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incidi...</title>

Redmine 6.0以降は以下のように100文字を超えても表示されるようになりました。

    <title>バグ #8 (新規): Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua. Dui id ornare arcu odio ut sem nulla pharetra diam. Risus viverra adipiscing</title>

I18n(国際化)

Redmine 6.0 新機能(9): 浮動小数点数のためのローカライズされた小数点区切りをサポートする

Feature #22024: Support localized decimal separators for float values

以前のバージョンでは、フィールドの形式が小数の場合に、小数点の区切り文字は「.(ピリオド)」が表示されました。 Redmine 6.0では、言語ごとに区切り文字が変わるようになりました。 小数点区切りに「,(コンマ)」を使用する言語は「,」が表示されるようになりました。。

Redmine 6.0 新機能(10): ウェブUIでの時間の表示にローカライズされた小数点区切りをサポートする

Feature #21677: Support localized decimal separator for hours in the web UI

作業時間などを表示するとき、時間と分を使った形式と十進法の形式のどちらを使用するか設定できます。 以前のバージョンでは、十進法の形式を使用する場合、小数点の区切り文字は「.(ピリオド)」が使用されました。 Redmine 6.0では、言語ごとに区切り文字が変わるようになりました。 小数点区切りに「,(コンマ)」を使用する言語は「,」が使用されます。


小数点の区切り文字が言語ごとに変わる

Redmine 6.0 新機能(11): ユーザーアカウントでIDN(国際化ドメイン名)を含むメールアドレスをサポートする

Feature #29208: Support email addresses with IDN (internationalized domain names) in user accounts

現在、Redmineはユーザーアカウントの作成や更新時に、"joe@ドメイン名例.jp"やそのASCII表現である"joe@xn--eckwd4c7cu47r2wf.jp"のようなIDNメールアドレスには対応していませんが、新バージョンでは使用できるようになります。


【Redmine 5.1以前】IDNメールアドレスに対応していないため警告が表示され保存できない

【Redmine 6.0以降】IDNメールアドレスに対応している

Issues(チケット)

Redmine 6.0 新機能(12): コメントの編集ボタンをクリック→入力欄にカーソルを合わせる

Feature #40556: Focus on the textarea after clicking the Edit Journal button

チケットのコメントの編集ボタンをクリックしたら、自動的に入力欄にカーソルが入るようになりました。すぐにテキストを入力できるので操作性が向上しました。

  1. チケットのコメント編集ボタンをクリック

  2. カーソルの位置が入力欄に移動する

Redmine 6.0 新機能(13): チケットの進捗率の間隔を10%または5%から選択

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Feature #31756: Introduce configuration for done ratio options interval

チケットの進捗率を0%〜100%の10%単位または5%単位から選択できるようになりました。Redmine 5.1までは10%単位のみでしたが、Redmine 6.0では5%単位が選択可能になり細かい進捗状況を記録できるようになりました。

詳細は下記ページをご覧ください。
Redmineのチケットの進捗率の単位を10%から5%に変更する (Redmine.JP)

Redmine 6.0 新機能(14): カスタムクエリの説明を追加

Feature #9309: Add description field to custom queries

カスタムクエリに説明を設定できるようになりました。カスタムクエリが表示するチケットの条件や用途を書いておくと、プロジェクトのメンバーに見てもらうのに役に立ちます。


新しいクエリ作成画面、編集画面で設定できる

設定した説明はカスタムクエリを適用した画面や、サイドバーでマウスポインタを合わせると表示されます。

チケット一覧画面だけでなくプロジェクト一覧、ユーザー一覧のカスタムクエリにも説明を設定できます。

Redmine 6.0 新機能(15): チケットをコピーするとき添付ファイルもコピーするかデフォルトの設定を追加

Feature #36197: Add configurable setting for copying attachments when copying an issue

ファイルが添付されているチケットをコピーして新しいチケットを作成するとき、添付ファイルもコピーするかどうかを選択します。新しいチケット画面には「添付ファイルをコピー」が表示され、デフォルトではONになっていてファイルのコピーが不要な場合はOFFにします。

Redmine 6.0以降は添付ファイルもコピーするかどうかデフォルトの設定が追加されました。


管理→設定→チケットトラッキング
選択肢 添付ファイルのコピー 新しいチケット画面の項目「添付ファイルをコピー」
はい コピーされる 表示されない
いいえ コピーされない 表示されない
都度選択 その都度コピーするかどうかON/OFFを選ぶ 表示される

「都度選択」に設定すると新しいチケット画面に「添付ファイルをコピー」が表示される(Redmine 5.1以前と同じ状態)

Redmine 6.0 新機能(16): チケットの担当者として「作成者」や「直前担当者」が選択しやすくなる改善

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Feature #16045: Add "Author / Previous assignee" group to assignee dropdown in issue form

チケット編集画面の「担当者」プルダウンメニューの一番上に「作成者/直前担当者」が追加され、作成者や直前の担当者であるメンバーを選択しやすくなりました。

チケットのやりとりをするときに、チケットの作成者や直前の担当者に変更することが頻繁にあると思います。メンバーが多いと、プルダウンメニューの中から見つけるのが大変です。今回の機能追加により、指定する機会が多い作成者と直前の担当者のユーザーを素早く見つけることができるようになり、大変便利です。

Redmine 6.0 新機能(17): CSVエクスポート時のエンコーディングのデフォルト設定がUTF-8に変更

Feature #41202: Change the default CSV export encoding to UTF-8

CSVエクスポートを実行するときエンコーディングを指定できます。以前のバージョンでは、日本語の場合、デフォルト値がCP932に設定されていますが、Redmine 6.0ではUTF-8に変更されました。現在主流のUTF-8がデフォルト設定になることで、毎回変更する必要がなくなり利便性が向上します。

Issues filters(チケットフィルタ)

Redmine 6.0 新機能(18): 「親チケット」フィルタの「含む」演算子が複数のチケット番号の入力をサポート

Feature #39805: Extend "contains" operator in "Parent task" filter to support multiple issue IDs

チケット一覧画面などで「親チケット」フィルタを使って絞り込む際、「含む」演算子を使用する場合にチケット番号を入力しますが、その入力フォームで複数個のチケット番号を受け付けるようになりました。以前のバージョンでは先頭の1個しか受け付けず、2つ目以降は無視されました。

例えば、以下のような親子孫チケットがあるとします。


親子孫チケットの例

以前のバージョンの「親チケット」フィルタの「含む」演算子では、親チケットの番号を2つ、例えば25と30を入力して適用をクリックすると、エラーにはなりませんが、先頭の25のみ受け付け、25の子孫チケットのみ表示されました。


Redmine 5.1では#25を親チケットに含む子孫チケットのみ表示された

Redmine 6.0では、入力されたすべてのチケット番号を受け付けます。この例で言うと、25と30の両方の子孫チケットが表示されます。


Redmine 6.0では#25と#30を親チケットに含む子孫チケットが表示される

Redmine 6.0 新機能(19): チケット一覧の新しいフィルタ「作成者のグループ」と「作成者のロール」

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Feature #7867: Add filters for "Author's group" and "Author's role" to issues list

チケット一覧画面のフィルタ「担当者のグループ」と「担当者のロール」のように、チケットの作成者のグループやロールを指定してチケットの絞り込みができるようになりました。

Issues list(チケット一覧)

Redmine 6.0 新機能(20): チケット一覧画面にウォッチャー表示

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Feature #29894: View watchers on the issue list

チケット一覧画面で各チケットのウォッチャーを表示できるようになります。ウォッチャーは各チケットのサイドバーから確認できますが、チケット一覧画面に表示すると複数チケットのウォッチャーをまとめて確認できます。


詳細は下記ページをご覧ください。
Redmineのチケット一覧画面にウォッチャーを表示する (Redmine.JP)

Redmine 6.0 新機能(21): 予定工数と進捗率から残りの作業時間を算出する残工数

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Patch #37862: Estimated time remaining issue query column

チケットの予定工数と進捗率の値から完了までの残りの時間を算出する新しい項目「残工数」が追加されました。あとどれくらいでチケットが完了するのかを一覧で見ることができます。

例えば、予定工数が40時間、進捗率が20%の場合、残工数は40時間x(100%-20%)=32時間と算出されます。

残工数を表示するには、チケット一覧画面で「残工数」を「選択された項目」に移動します。また、予定工数や作業時間と同じように残工数の合計を表示することもできます。


また、ロードマップからバージョンの詳細画面を表示すると、バージョンごとの残工数を表示します。


Projects(プロジェクト)

Redmine 6.0 新機能(22): プロジェクト一覧で最終活動日を表示

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Feature #23954: Shows the date of the last activity on Projects administration

リスト形式のプロジェクト一覧において新たな項目「最終活動日」が利用できるようになりました。

「活動」画面の最も新しい活動の日時が表示されます。プロジェクトの整理をしたいとき、プロジェクトが最近使われているかどうかを確認できます。


REST API

Redmine 6.0 新機能(23): ユーザーリストAPIにユーザーステータスを追加する

Feature #38948: Add user status to users list API

RESTによるWebサービスを有効にしている場合、<RedmineのURL>/users.jsonにアクセスするとユーザーの一覧を取得することができます。新バージョンでは、そのようにして取得できる情報の中に、ユーザーごとのステータスの情報が含まれるようになります。


ユーザーのステータス(status)という項目が追加

Time tracking(時間管理)

Redmine 6.0 新機能(24): 作業時間の新しいフィルタ「ユーザーのグループ」と「ユーザーのロール」

Feature #41053: Add "User's group" and "User's role" filters to Spent time list

ユーザーのグループやロールを指定して作業時間の絞り込みができるようになりました。

UI(ユーザーインターフェイス)-デフォルトテーマの改善-

Redmine 6.0ではデフォルトテーマの改善が行われました。「UI」カテゴリの中からデフォルトテーマの改善に関わるものをピックアップします。

Redmine 6.0 新機能(25): サイドバーの折り畳み

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Feature #21808: Make the Sidebar collapsible, stateful)

デフォルトテーマでサイドバーの表示・非表示の切り替えができるようになりました。

Redmine 6.0 新機能(26): アイコンをベクターフォント(Tabler Icons)に置き換え

おすすめ

Feature #23980: Replace icon images with Tabler SVG icons

アイコン画像がベクターフォント(Tabler Icons)に置き換えられました。よりモダンな外観が実現されました。

アイコンがベクターフォントに変更された管理画面

Redmine 6.0 新機能(27): デフォルトテーマのヘッダのデザインをグラデーション背景で改善

おすすめ

Feature #41266: Improve header design with gradient background

デフォルトテーマのヘッダの背景色がグラデーションになり、現在のヘッダーデザインの雰囲気を保ちながら、よりモダンな外観が実現されました。

Redmine 5.1のヘッダデザイン

Redmine 6.0のヘッダデザイン

Redmine 6.0 新機能(28): ボックスの背景色・ボーダースタイルを調整

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Feature #41298: Refine UI with updated box styling and border colors

デフォルトテーマにおいて、ボックスの背景色がグレーから淡い青に、ボーダー色が青みを帯びた灰色に変更されました。また、ボックスシャドウが追加されました。 これによりくすんだ雰囲気が払拭され、立体感のある表示になりました。

変更前(Redmine 5.1)のボックスの表示

変更後(Redmine 6.0)のボックスの表示

Redmine 6.0 新機能(29): フォントサイズ拡大とNoto Sansフォント導入によるリーダビリティ改善

おすすめ

Feature #41321: Improve readability by refining font sizes and switching to Noto Sans font

デフォルトテーマにおいて、本文のフォントサイズが12pxから14pxに拡大されました。 また、以前のバージョンでは見出しのフォントと本文のフォントが別のものでしたが、Redmine 6.0でNoto Sansに統一されました。 これにより、リーダビリティが改善されました。特に日本語の場合に見やすく改善されました。

フォントが変更され、フォントサイズが大きく調整された画面

Redmine 6.0 新機能(30): テーブルの行にボーダーを追加することによるリーダビリティ改善

おすすめ

Feature #41475: Improve table readability by adding row borders

行間にボーダーが追加され、各行の内容を識別しやすくなりました。

Redmine 6.0 新機能(31): テーブルの奇数行と偶数行の背景色を入れ替え

おすすめ

Feature #41500: Swap odd and even table row background colors

奇数行ではなく偶数行の背景色をグレーにすることで、白背景の行の比率が常に50%以上となり、テーブル全体がやや明るい印象となりました。

変更前(Redmine 5.1)のテーブル

変更後(Redmine 6.0)のテーブル

UI(ユーザーインターフェイス)

Redmine 6.0 新機能(32): 作業時間の入力欄にプレースホルダ「h:mm」表示

Feature #2464: Add placeholder "h:mm" to hours field for better user guidance

作業時間の入力欄にプレースホルダ(薄いグレーの文字)で入力形式「h:mm」が表示されるようになりました。作業時間は 1:151h15m などの形式で入力できますが、入力形式を知っていなくてもどのように入力したらよいのか分かります。

Redmine 6.0 新機能(33): ウェルカムメッセージのデフォルト値を追加

Patch #33638: Add informative default welcome text for new installations

ホーム画面の左側に表示される「ウェルカムメッセージ」のデフォルト値が追加されました。以前のバージョンでは「ウェルカムメッセージ」にデフォルト値が設定されていなかったため、ユーザーが設定しなければ「ホーム」とだけ表示されていました。


ホーム画面に「ウェルカムメッセージ」のデフォルト値が表示されるようになった

デフォルト値には設定箇所も記載されているため、初めてRedmineを使う人でも「管理」→「設定」→「全般」→「ウェルカムメッセージ」で設定を変更できることがわかるようになります。既にウェルカムメッセージに何かメッセージを入れている場合は、バージョンアップを行ってもこの設定の影響はありません。新規インストールしたときや、「管理」→「設定」→「全般」ページの設定を変更したことがないRedmineをバージョンアップしたときに、このデフォルト値のメッセージが表示されます。


「管理」→「設定」→「全般」→「ウェルカムメッセージ」にデフォルト値が設定される

「ウェルカムメッセージ」とはRedmineの運用方針や使い方など利用者全員に周知したいことを表示するための機能です。チケットやWikiと同じようにCommonMark MarkdownまたはTextileの記法を利用できるので、画像やWikiページへのリンクも表示できます。詳細はRedmineのホーム画面を編集するをご覧ください。

Redmine 6.0 新機能(34): チケットとフォーラムにおける部分引用機能

Feature #41294: Partial quoting feature for Issues and Forums

チケットとフォーラムの引用ボタンで、選択したテキストのみを引用できるようになりました。以前のバージョンでは説明やコメントの全体を引用することしかできませんでした。

引用したい部分を選択し、引用ボタンをクリックする

選択した部分だけ引用される

元のメッセージがCommonMark Markdownを使っている場合は、引用元のスタイルも維持されます。

UI - Responsive(ユーザーインターフェイス-レスポンシブ対応)

Redmine 6.0 新機能(35): レイアウト方法をtableからflexに置き換えて、狭い画面上でのフィルタの表示を改善する

Feature #39806: Improve filter rendering on narrow screens by replacing the layout tables with a flex layout

スマートフォンやタブレットなど、ブラウザの画面が狭い場合に、フィルタの表示が改善されました。


フィルタの表示が改善

以前のバージョンでは、スマートフォンやタブレットなど、ブラウザの画面が狭い場合に、チケット一覧などでフィルタを追加すると、フィルタによっては見にくくなりましたが、Redmine 6.0では表示方法が変更され、改善されました。

作成: 2024-11-13 10:00  •  分類: