Redmine 4.1 新機能紹介 (3/3)
Redmine 4.1.0の250件の機能追加・修正の中から新機能40件をピックアップして紹介します。
3ページ目(全3ページ中)では9つのカテゴリ(My page, Permissions and roles, Project settings, Project, Roadmap, SCM, Text formatting, Time tracking, UI)から15件を取り上げます。
My page (マイページ)
Permissions and roles (ロールと権限)
Project settings (プロジェクトの設定)
- Feature #22090: プロジェクトの設定画面にアクセスするためのアイコンをプロジェクトの「概要」「ロードマップ」「チケット」「作業時間」「フォーラム」「リポジトリ」タブに追加
- Patch #30203: プロジェクトの設定画面に管理画面へのリンクを追加
Project (プロジェクト)
- Feature #29482: プロジェクト一覧のフィルタとカスタムクエリ
- Feature #31355: プロジェクトのブックマーク機能。「概要」画面でブックマークに追加するとプロジェクトセレクタでブックマークを選択可能
Roadmap (ロードマップ)
- Patch #28510: ロードマップ画面とバージョン詳細画面にチケットの担当者のGravatarアイコンを表示
- Patch #29391: ロードマップ画面とバージョン詳細画面にバージョンのステータスを表示
SCM (バージョン管理システム)
Text formatting (テキスト処理)
- Feature #29489: チケットのリンクのためのWikiマクロ {{issue}} の追加
- Feature #30829: 現在のチケットのコメントにリンクするための書式 #note-123 の追加
Time tracking (時間管理)
- Feature #3322: 未来日付での作業時間登録を制限するためのオプション(管理→設定→作業時間→未来日付の作業時間の入力を許可)
- Feature #3848: 新たな権限「他のユーザーの作業時間の入力」
- Feature #5061: チケットの履歴欄に作業時間の記録の履歴を表示
UI (ユーザーインターフェイス)
My page (マイページ)
マイページブロック「更新したチケット」追加
Feature #30975: New My page block: Updated issues
自分が更新したことがあるチケットが表示されるマイページブロック「更新したチケット」が追加されました。
Permissions and roles (ロールと権限)
新たな権限「自分のチケットの編集」の追加
Feature #1248: New Permission: Edit own issues
新しい権限「自分が追加したチケットの編集」が追加されました。基本的にはチケットの編集を許可していないが、そのユーザー自身が追加したチケットに限って説明や各フィールドの更新を許可することができます。
「管理」→「ロールと権限」→「権限レポート」または各ロールの設定画面より設定できます。
Project settings (プロジェクト設定)
プロジェクトの設定画面にアクセスするためのアイコンをプロジェクトの「概要」「ロードマップ」「チケット」「作業時間」「フォーラム」「リポジトリ」タブに追加
Feature #22090: Make project settings more accessible
プロジェクトの各タブに「設定」タブに直接移動できるボタンが追加されました。Redmine 4.0までは、まずプロジェクトの「設定」タブをクリック後、それぞれのタブをクリックする必要がありましたが、すぐに目的の設定画面へ移動できるようになりました。例えば、「チケット」タブからは「チケットトラッキング」タブ(トラッカーやカスタムフィールドの設定画面)へ直接移動します。
- 右上の「設定」をクリックすると…
- 設定画面のタブへ直接移動できる
プロジェクトの設定画面に管理画面へのリンクを追加
Patch #30203: Add links to administration pages in project settings
各プロジェクト内の「設定」画面から、Redmine全体の管理画面へ直接移動できる「管理」ボタンが追加されました。
Projects (プロジェクト)
プロジェクト一覧のフィルタとカスタムクエリ
Feature #29482: Query system for Projects page
プロジェクト一覧ページにフィルタとオプション(表示形式の切り替えや表示項目のカスタマイズ)が追加されました。表示形式は「ボード」と「リスト」の2種類あります。
また、表示条件はチケット一覧画面と同じようにカスタムクエリとして保存できます。
ボード
リスト
表示形式の切り替え方法
- 左上メニュー「プロジェクト」をクリック
- 「オプション」をクリックして開く
- 「ボード」または「リスト」を選択する
- 「適用」をクリック
プロジェクトのブックマーク機能。「概要」画面でブックマークに追加するとプロジェクトセレクタでブックマークを選択可能
Feature #31355: Bookmarks and recently used projects for the project jump box
プロジェクトのブックマーク機能が追加され、よく使用するプロジェクトへ簡単に移動できるようになりました。右上のプロジェクトセレクタをクリックすると、自分が参加中プロジェクトの一覧が表示されますが、ブックマークしたプロジェクトは一番上に表示されます。目的のプロジェクトを探さなくて済むので便利です。
【関連記事】 Redmineでよく使用するプロジェクトへの移動を簡単にしたい(ブックマーク機能)
また、プロジェクトセレクタに最近アクセスしたプロジェクトが表示される「最近使用したもの」が追加されました。
ブックマークの追加・削除は、各プロジェクトの「概要」画面から行います。
「最近使用したプロジェクト」の表示件数は、ユーザーごとに「個人設定」から変更できます。デフォルトは3つです。
Roadmap (ロードマップ)
ロードマップ画面とバージョン詳細画面にチケットの担当者のGravatarアイコンを表示
Patch #28510: Show issue assignee gravatar in roadmap and version page
ロードマップ画面に担当者のアイコンが表示されるようになりました。チケットを開かなくてもバージョンごとに担当者が確認できます。
ロードマップ画面とバージョン詳細画面にバージョンのステータスを表示
Patch #29391: Show version status in Roadmap and Version pages
ロードマップ画面にバージョンのステータス(進行中・ロック中・終了)が表示されるようになりました。
SCM (バージョン管理システム)
Gitリポジトリのタグまたはブランチに非アスキー文字が含まれているとリポジトリ画面の表示中でエラーが発生
Defect #16881: Git: repository page crashes when non-ascii character in tag or branch name
gitリポジトリに日本語のブランチ名・タグ名が含まれているとリポジトリブラウザがクラッシュする問題を修正しました。
Text formatting (テキスト書式)
チケットのリンクのためのWikiマクロ {{issue}} の追加
Feature #29489: Issue macro for flexible linking to issues
'#123, ##123' 形式のチケットのリンクのほか、表示をカスタマイズしたチケットのリンクに対応しました。
- {{issue(123)}}
- {{issue(123, project=true)}}
- {{issue(123, tracker=false)}}
- {{issue(123, subject=false, project=true)}}
記述
表示結果
現在のチケットのコメントにリンクするための書式 #note-123 の追加
Feature #30829: Simpler link syntax "#note-123" to make a link to a note of the current issue
チケットのコメントへリンクするときは #42#note-3 のように書きますが、同一チケット内であればコメント番号だけの記述(#note-3)でリンクできるようになりました。
Time tracking (時間管理)
未来日付での作業時間登録を制限するためのオプション(管理→設定→作業時間→未来日付の作業時間の入力を許可)
Feature #3322: Setting to restrict spent times on future dates
未来の日付での作業時間入力可否を制御するオプションが追加されました。OFFにすると、未来の日付として作業時間を登録することができなくなります。
「管理」→「設定」→「時間管理」→「未来日付の作業時間の入力を許可」
新たな権限「他のユーザーの作業時間の入力」
Feature #3848: Permission to log time for another user
新しい権限「他のユーザーの作業時間の入力」が追加されました。この権限を持っているユーザーの画面には、ユーザーを選ぶ項目が表示され他のユーザーの作業時間を代理入力できます。
チケットの履歴欄に作業時間の記録の履歴を表示
Feature #5061: Show time log entries in issue history
チケットについて登録した作業時間の履歴が、チケット画面に表示されるようになりました。
UI (ユーザーインターフェイス)
プロフィール画面にチケットトラッキングのテーブルを表示
Patch #30421: Issue tracking table on user profile page
Patch #31066: Show projects using a table instead of an unordered list in the user profile page
ユーザー名をクリックしたときに表示されるプロフィール画面が見やすくなりました。チケット数やプロジェクトが表で表示されます。
【新】Redmine 4.1
【旧】Redmine 4.0
関連情報
- Redmine 4.1のCHANGELOG 日本語訳
すべての変更・修正の一覧です