Redmine 4.1 新機能紹介 (2/3)
Redmine 4.1.0の250件の機能追加・修正の中から新機能40件をピックアップして紹介します。
2ページ目(全3ページ中)では3つのカテゴリ(Issues, Issues filter, Issues list)から10件を取り上げます。
Issues (チケット)
- Feature #442: トラッカーの説明の設定・表示
- Feature #3058: チケットの履歴をタブで分類して表示
- Feature #31418: チケットの詳細サマリ画面にグラフを追加
- Feature #31427: チケットのコメントを引用したときのヘッダに元のコメントへのリンクを追加
- Feature #31499: チケット表示画面に期日までの残日数を表示
Issues filter (チケットのフィルタ)
- Feature #26826: 作業時間のフィルタの追加
- Feature #30482: 「親チケット」「子チケット」フィルタで複数チケットの指定に対応
- Patch #4502: 日付に対する新たなフィルタ演算子「今日」「来週」「来月」の追加
Issues list (チケット一覧)
Issues (チケット)
トラッカーの説明の設定・表示
Feature #442: Add a description for trackers
チケット作成・編集画面で、各トラッカーの用途を明示できるようになりました。初心者でも迷わずにチケットが作れるようにどのトラッカーでチケットを作成するべきかガイダンスを書いておくことができます。
「管理」→「トラッカー」→トラッカー名をクリック→「説明」に入力した内容が表示されます。
チケットの履歴をタブで分類して表示
Feature #3058: Show issue history using tabs
チケットの履歴にタブが追加されました。フィールドを頻繁に更新するチケットは履歴が長くなってしまいがちですが、「コメントだけ」「作業時間だけ」など特定の情報だけを表示できます。
コメント有りの履歴のみ表示(redmine_comment_onlyプラグイン相当)
チケットを開いたときに表示するデフォルトのタブはユーザーごとに設定できます。
「個人設定」→「チケットの履歴のデフォルトタブ」
チケットの詳細サマリ画面にグラフを追加
Feature #31418: Stacked bar charts in the issue details report
プロジェクトの「概要」画面→「サマリー」を開くと、チケットをトラッカーや優先度などに分類して集計した画面が表示されます。さらに、虫眼鏡アイコンをクリックするとステータスごとのチケット数を表示できます。Redmine 4.1ではこの画面に積み上げ棒グラフを表示する機能が追加され、見やすくなりました。
また、この機能追加に伴い、サマリー詳細画面にアクセスしやすくするために、プロジェクトの「概要」画面に虫眼鏡アイコンが追加されました。
チケットのコメントを引用したときのヘッダに元のコメントへのリンクを追加
Feature #31427: Insert a link to the source to the attribution line when quoting a note or a message
チケットでコメントを引用したとき、引用元のコメントへのリンクが挿入されるようになりました。引用元のコメントを参照するのに便利です。
Redmine 4.0
Redmine 4.1
チケット表示画面に期日までの残日数を表示
Feature #31499: Show "Due in X days" in issue details page
チケットに期日までの残りの日数が表示されるようになりました。期日が一目でわかります。
Issues filter (チケットのフィルタ)
作業時間のフィルタの追加
Feature #26826: Issue filtering by spent time
チケットを絞り込むときのフィルタの条件に、「作業時間」が追加されました。一定時間以上かかっているタスクを洗い出すなどの使い方があります。
(例)作業時間の累計が40時間以上のチケットを抽出
「親チケット」「子チケット」フィルタで複数チケットの指定に対応
Feature #30482: Multiple issue ids in "Parent task" filter
Feature #30808: Multiple issue ids in "Subtasks" filter
チケットを絞り込む時のフィルタ「親チケット」と「子チケット」で複数チケットを指定できるようになりました。コンマ区切りで複数のチケットが指定できます。
(例)親チケットが34または38のチケットを抽出
日付に対する新たなフィルタ演算子「今日」「来週」「来月」の追加
Patch #4502: New date filter operators: tomorrow, next week, next month
期日や作成日などの日付を入力する項目の値でチケットを絞り込むときのフィルタの条件に、「明日」「来週」「来月」の3つが追加されました。
Issues list (チケット一覧)
チケット一覧の「利用できる項目」に「親チケットの題名」を追加
Feature #19371: Add a new query column for the parent task subject
これまでチケット一覧画面に親チケットの情報として表示できるのは「トラッカー」と「チケット番号」のみでしたが、親チケットの題名が表示できるようになりました。どのチケットの子チケットなのか一覧画面で分かりやすくなりました。
チケット一覧においてワイド表示カスタムフィールドを説明欄と同じ形式で表示
長いテキスト形式のカスタムフィールドの内容をチケット一覧画面に表示できるようになりました。
関連情報
- Redmine 4.1のCHANGELOG 日本語訳
すべての変更・修正の一覧です