Redmine 3.3新機能紹介: トラッカーに対するロールベースの権限制御(チケットの閲覧/追加/編集/削除/注記の追加)
Redmine 3.3では、トラッカーごとにチケット操作(チケットの閲覧/追加/編集/削除/注記の追加)の権限制御ができるようになりました。これまでは「ロールと権限」画面でロールごとに全トラッカーに対して一括での権限設定しかできませんでしたが、3.3.0では同じロール内でもトラッカーごとに異なる設定が可能です。
設定例
「管理」→「ロールと権限」→各ロールの設定画面の一番下から変更できます。
例① チケット作成時に特定のトラッカーしか選択できないようにする
- 「経理」ロールのメンバーは、新しいチケットを作成するとき「経理」トラッカーしか選択できない
- 「経理」ロールのメンバーは、「営業」「開発」トラッカーのチケットは閲覧と注記の追加のみ可能
例② プロジェクトではなくトラッカーで部署をわける(アクセス制御を行う)
- 「経理」ロールのメンバーは、「経理」トラッカー以外のチケットは閲覧/追加/編集/削除/注意の追加ができない (「経理」トラッカーのチケット以外は見えない・更新できない)
- 同じプロジェクトに複数の部署のユーザーが混在していても、プロジェクト内の他のチケットが見えることがない
設定できる権限
各トラッカーに対してON/OFFできる権限は、「管理」→「ロールと権限」→各ロールの設定画面で、下図の5つの権限のうちロールに付与されているもの(チェックが入っているもの)のみです。ロールの設定で権限を付与せずに各トラッカーで権限を付与する設定を行うことはできません。
関連情報
- Feature #285: Tracker role-based permissioning (redmine.org)
- Feature #7839: Limit trackers for new issue to certain roles (redmine.org)
- Redmine 3.3のCHANGELOG 日本語訳
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