Redmine 3.2新機能紹介: カスタムフィールド「キー・バリュー リスト」が追加
Redmine3.2では、カスタムフィールドの書式に新しく「キー・バリュー リスト」が追加されました。あらかじめ設定しておいた選択肢を選ぶことができる「リスト」と一見同じ機能ですが、今回追加された「キー・バリュー リスト」はカスタムフィールドの選択肢の値を更新するとチケットなどに格納された値も更新される点が異なります。
「リスト」と「キー・バリュー リスト」の違い
どちらもチケット画面で選択肢を選ぶ機能ですが、2つの大きな違いは選択肢の格納方法です。リストは値をそのままデータとして保管しますが、キー・バリュー リストはキーと値を結びつけて保管します。
例えば、下図のようなリストを作成し、チケットで登録します。
ここで選択肢「関西」を「近畿」に変更すると、先ほど登録したチケットでは登録時「関西」のままです。一方、キー・バリュー リストの場合は選択肢をキーと値で保管しているので、チケットに反映され「近畿」されます。
「キー・バリュー リスト」の作成方法
- 「管理」→「カスタムフィールド」→「新しいカスタムフィールドを作成」
- チケットが選択された状態で「次」をクリック
- 一番上の書式は「キー・バリュー リスト」を選択
- 名称を入力、使用したいトラッカー・プロジェクトにチェックを入れて「保存」をクリック
先ほどの画面では表示されなかった「選択肢」が表示されるので「編集」をクリック
「新しい値」に選択肢にしたいデータを一つずつ入力して「追加」をクリック(Enterでも可能) この画面では選択肢の編集のほか、非表示にしたい選択肢を「有効」のチェックを外して使用できなくしたり、左の矢印をドラッグ&ドロップすることで選択肢の並び替えが簡単にできます。
「保存」をクリック
関連情報
- Feature #21060: Custom field format with possible values stored as records (redmine.org)
- Redmine 3.2のCHANGELOG 日本語訳
すべての変更・修正の一覧です